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グーグル検索、言葉にならないことまで調べてくれるように - ギズモード・ジャパン

ますます以心伝心に。

わからないことがあったらGoogle(グーグル)に聞くのが一番簡単ですが、検索1回しただけじゃ本当に知りたいことがわからないこともありますよね。というか、検索する過程で知りたいことがむしろ増えていくこともあります。たとえば『007』を映画館で見ようと思って、とりあえず「007」って検索窓に入れると、「順番」とか「おすすめ」とかの関連ワードがサジェストされて、あ、そういえば前作を見てから見に行ったほうがいいのか?とか、見るならどこから見たらいいのか?とか、疑問が増えていったりしますよね。

そこでグーグルは、ユーザーが検索したキーワードだけじゃない、まだ本人の意識にものぼってないけど多分疑問に思うであろうことを、先回りして検索結果内に表示していくことにしたようです。

Things to know(知っておきたいこと)を先回り表示

グーグルは9月29日に「Search On」イベントを開いて、グーグル検索関連の興味深い機能をいくつか発表しました。そのうち「Things to know」(知っておきたいこと)というボックスでは、ユーザーが検索したキーワードに関連してよく入力される質問への答えを表示するそうです。

「Things to know」の裏にあるのはMUM(Multitask Unified Model)なる機械学習モデルで、このモデルはテキストだけじゃなく、絵や音声、動画といったフォーマットからも情報を拾います。MUMは日本語を含む75言語とさまざまなタスクで学習済みで、対象言語はこれからも増え続けるとのこと。

グーグルは機械学習を使い、標準のテキストベースの検索ワードの外から文脈を導き出すことができます。何かを検索してるんだけど、自分でも何がわからないのかわからない、どういう言葉で聞けば答えが出るか確信がない、という場合に役立ちそうです。このThings to knowは、今後数カ月でグーグル検索結果と一緒に表示されるようになります。

グーグルはこの機能のデモとして、「acrylic paint(アクリル絵の具)」という検索ワードで説明してくれました。「acrylic paint」の検索結果ページを下にスクロールしていくと、「Things to know」のセクションが出てきます。そこにはアクリル絵の具での絵画の始め方、関連する絵のスタイル、描き方のコツ、家にある道具の活用法(スポンジが使えるよとか)などが出てきます。

グーグルのAIはこうした情報を関連する検索結果から引っ張っているので、「Things to know」があることで必要な情報が一覧でき、検索結果リストをクリックする回数が減る、かもしれません。ただ「Things to know」ではその情報源となったページへのリンクも提示するので、「これでリンクを読んで回る必要がなくなった」ってわけでもないのかもしれません。が、そこに引っ張られるコンテンツを作っている人たちのほうは(って、われわれか)、それで自分のWebサイトが見られにくくなるんじゃないかって少し気になりますけどね。

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Things to knowは、深堀りしていくときのガイドになりそう
Image: Google

画像と文字を融合した検索

Google Lensではリアルタイムでの画像と写真を合わせた検索が可能になり、今カメラが見ている画像に関連した質問ができるようになります。たとえば柄物セーターの写真を見たら、Google Lensに同じ模様の靴下を見せて、と聞くのもOKです。

この機能の一番実用的な使い方は、呼び名のわからないものを検索するときでしょうね。グーグルのデモでは、自転車の「ディレイラー」ってパーツの写真を使ってたんですが、「ディレイラー」なんて言葉自体、詳しい人じゃないとパッと浮かんでこないですよね。スマホのカメラを自転車の壊れたディレイラー部分に向けて、さらに言葉を追加して直し方を聞く、といった使い方になります。ただ、この機能が使えるのは2022年初旬とのことで、実装の仕方も、Google Lensアプリみたいな独立した形なのか、Androidスマホのデフォルトカメラアプリに内蔵されるのか、とかはわかりません。

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Image: Google

またグーグルは機械学習を使って、動画の中のポイントとなる瞬間を認識し、その場面に関連するトピックを検知します。たとえば何らかの動物の動画を見ていたら、その動物の名前が動画のタイトルとか概要にテキストとして入ってなくても、またはその動物の種類を判別して、関連リンクを返してくれます。グーグルいわく、この機能はこれから数週間でロールアウトする予定で、さらに数カ月中に「見た目の拡張」もしていくそうです。

それからグーグル画像検索もリデザインされて、関連画像を見つけやすくなりました。たとえば、模様替えするときとかイベントの企画とか、ビジュアルのアイデアを集めたいときに役立ちそうです。これに関してはすでに、Webのグーグル検索で実際見られます。

それからベーシックな検索に関しても、あとふたつアップデートがあります。それは「Refine this search」(より細かく検索)と「Broaden this search」(より広く検索)で、ちょっと既存の関連ワードのサジェスト機能と似てる気もします。ただ下のAcrylic paintingの例を使った画像で見ると、Refine this searchは絵のアイデアとかテクニックといった、今すぐアクリル絵の具でどうこうしたい人に向けた関連ワードがサジェストされてるのに対し、Broaden this searchのほうは絵のスタイルとか有名な画家とか、ふんわりした情報が出てきそうですね。といっても、何が緊急で何がゆるふわか、っていうのは人とか状況によっても違うと思うので、そのへんは個人個人に合わせて変化するんでしょうか? この機能は今後数カ月でロールアウト予定とのことです。

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Image: Google

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