BSN新潟放送
52億キロという長い旅を終え去年、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ2」。宇宙から帰ってきたカプセルなどの実物が、新潟市の新潟県立自然科学館で展示されています。 「はやぶさ2」のカプセルで耐熱カバーなどの役割を果たしていた機材や、カプセルの頭脳の役割を果たした電子機器。大気圏突入の際の3000℃という熱さを乗り越え、地球に帰還した実際の機材が並んでいます。 小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球から3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」のサンプルを採取するため、2014年12月に科学者と宇宙ファンの夢を背負って打ち上げられました。6年の歳月をかけて困難な任務を見事に成し遂げ、去年12月にカプセル部分がオーストラリアに着地したのです。 県立自然科学館で始まった企画展「はやぶさ2の挑戦」では、地球に帰還したカプセルに搭載されていた貴重な機材の一部や、実物大の「はやぶさ2」の模型など20点が展示されています。 地球に降り立つ際に大切なカプセルを守ったパラシュートも実物です。パラシュートのベルトテープは、新潟県上越市のホシノ工業が製作しました。 【県立自然科学館 近田梨絵 学芸員】 「宇宙に実際に行って帰ってきた帰還カプセルがありますので、それを子どもたちに見ていただいて、宇宙を身近に感じてもらって関心をもってほしい」 壮大な宇宙空間をめぐるストーリーが体感できる「小惑星探査機はやぶさ2の挑戦」は、県立自然科学館で29日まで開催されています。
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