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M1チップ搭載Mac、CrossOver 20によりWindowsアプリやゲームが動作可能に - Engadget日本版

CrossOver

CodeWeavers

独自開発Appleシリコン「M1」チップを搭載した新型Macでは、Armアーキテクチャに移行しながらもインテル版MacアプリもRosetta 2によりほぼ問題なく動作すると確認されており、互換性にまつわる不安は薄まりつつあります。が、プロセッサ移行に伴いインテルCPU向けWindowsを動かすBootCampは利用できなくなりx86_64の仮想化アプリも動作しないと公表され、Windowsアプリの利用は難しいと思われていました。

そんななか、互換レイヤーソフト「CrossOver 20」がM1版Macに対応し、Windows用のアプリやゲームがほぼ問題なく動作したことが報告されています。

CrossOverシリーズは、米ミネソタ州のCodeWeavers社による互換レイヤーソフト。macOS上で(ほかLinuxやChrome OS版もあり)Windowsアプリを動作させるソフトであり、最新版の「CrossOver 20」は10月にリリースされたもの。アップデートによりAppleシリコン搭載Macもサポートすると予告されていました。

Cross Over開発チームは、たまたまショップに在庫のあったM1搭載MacBook Air(最廉価モデル)を使用。その結果はファンレスのため排熱的に制約があり、GPUコアが他モデルより1つ少ないことを考えると「信じられないほど(素晴らしかった)」とのことです。

たとえば32ビットのインテルWindows向けバイナリを動かすさいは、Wine 5.0(LinuxやMacでWindowsアプリをエミュレートするソフトウェア)ベースのCrossOverで32ビットから64ビットにブリッジし、さらにインテル向けバイナリからArm向けに変換するRosetta 2を介するということ。水面下でこれだけ多くのエミュレートが行われながら、ほぼ満足に動くことが「クール」だと評されています。

M1版Macには複数のデスクトップアプリがインストールの上で正常動作が確認されたほか、『Team Fortress2』をマルチプレイすることさえ成功。下記動画のように何カ所かもたつくくだりもありますが、ほぼスムーズに動いているもようです。

ただしM1版Macで「Cross Over 20」が動作するのは、macOS Big Sur 11.1ベータ版がインストールされた環境のみ。本バージョンでは、Rosetta 2がいくつか重要な修正が施されているためです。

上記の『Team Fortress2』は10年以上前のゲームであり、最新の処理が重めなAAAタイトルの動作が確認されたわけではありませんが、「かなり古めのWindowsアプリがおおむね良好に動く可能性が高い」ということで、Mac上でWindowsアプリを愛用しているユーザーにとってはM1版Macに乗り換えられる安心材料がひとつ増えたと言えそうです。

Source:CodeWeavers Blog

Via:9to5Mac

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