太陽系が属する銀河系(天の川銀河)の中心までの距離は、定説の約2万7700光年より少し近い約2万5800光年だったことが分かったと、国立天文台と鹿児島大などの研究チームが発表した。論文は25日までに、日本天文学会欧文研究報告に掲載された。
国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)の広田朋也助教らは、同観測所、東京・父島、鹿児島県薩摩川内市、沖縄・石垣島の4カ所にある電波望遠鏡を連携した「天文広域精測望遠鏡(VERA)」による観測で、銀河系内のさまざまな恒星について位置や距離を精密に測定。欧米の電波望遠鏡の測定結果も含めた計189天体のデータ解析から、銀河中心までの距離を2万5800光年(プラスマイナス1100光年)と算出した。
国際天文学連合(IAU)は1985年、それまでの観測結果から銀河中心までの距離を約2万7700光年としており、高校地学の教科書などではこの数値が使われている。
広田助教は「VERAによる観測で求められた今回の成果は信頼性が高い。近い将来、教科書の数値が書き換わるようなインパクトがある」と話している。
【了】
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