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「オーバーウォッチ 2」のPvPは5対5のチーム戦に。配信番組で新ルール“プッシュ”の詳細や新マップの情報も公開 - 4Gamer.net

 Blizzard Entertainmentは,チーム対戦シューター「オーバーウォッチ 2」PC / Nintendo Switch / PlayStation 4 / Xbox One)にフォーカスした番組「Overwatch 2 Developer PVP Livestream」を予告どおり本日(2021年5月21日)実施し,本作のPvPモードに関する新情報を公開した。
 2016年に正式ローンチとなり,以降はeスポーツタイトルとしても人気となった「オーバーウォッチ」PC / PS4 / Xbox One / Switch)。その続編となるオーバーウォッチ 2は,グラフィックス上は大きな変更がないように見えるが,さまざまな点の改良,そして新コンテンツの追加が行われる。その一つがPvEモードである「ヒーローミッション」であり,同コンテンツが自分のぺースでストーリーや世界設定を楽しみたいプレイヤーに向けたモードとして追加されるのは,BlizzConline 2021の特集記事でお伝えしたとおりだ(関連記事)。
画像集#002のサムネイル/「オーバーウォッチ 2」のPvPは5対5のチーム戦に。配信番組で新ルール“プッシュ”の詳細や新マップの情報も公開

 今回の配信番組では,新たに開発チームを率いることになったAaron Keller(アーロン・ケラー)氏らが出演し,PvPの基本的なルールの変更や,新たな対戦ルールとして発表されていた「プッシュ」の詳細,新たなゲームマップの情報を公開した。

チームサイズは6対6から5対5へ変更


 PvPにおける最大の変化は,そのチームサイズが,オーバーウォッチで採用されていた6対6から,5対5へ変更となる点だ。参加している各プレイヤーが戦場の状況をより明確に把握できるようにというのが,今回の変更の理由の一つとして挙げられている。
画像集#003のサムネイル/「オーバーウォッチ 2」のPvPは5対5のチーム戦に。配信番組で新ルール“プッシュ”の詳細や新マップの情報も公開

 ロールの構成は1タンク,2ダメージ(DPS),2サポートとなり,これに伴って各ロールのパッシブ・アビリティにも調整が加えられる。具体的には,タンクはノックバックが減少し,ほかのロールと比較するとダメージを与えられた時に敵が得るアルティメット・チャージが少なくなる。ダメージは,ほかのロールよりも移動速度がわずかに上昇。そしてサポートは,戦闘から短時間離れた時に自動的に体力が回復するように調整される。

 1名となったタンクは比較的大きな調整が入り,例えばラインハルトは,「ファイア・ストライク」を2発撃てるようになる,「チャージ」の進行方向の調整とキャンセルが可能になる,といった形になることがすでに発表されている。これに加え,ウィンストンのテスラキャノンに遠距離を攻撃できる能力が追加されるなど,そのほかのキャラクターにも調整が入る模様だ。

新ルール「プッシュ」


 プッシュは,両チームでマップ中央に配置されたロボット(T.W.O.)を奪い合い,ロボットにバリケードを押させてチェックポイントを通過しながら,相手の拠点に向かって運ぶというルール。プッシュでは,ゲーム開始から30秒後にロボットが起動。ロボットの周囲を制圧している側がバリケードを相手陣に向かって押すよう指示できるという仕組みだ。
画像集#004のサムネイル/「オーバーウォッチ 2」のPvPは5対5のチーム戦に。配信番組で新ルール“プッシュ”の詳細や新マップの情報も公開

 プッシュはクイックプレイやランクマッチでプレイ可能で,プロeスポーツリーグのオーバーウォッチリーグでも採用される模様である。BlizzCon 2019で初めて紹介されたルールであり,チームサイズに変更が入ったことから,現在もさまざまなアップデートを行っているという。

 なおオーバーウォッチ 2におけるマップの基本的な構成としては,狭い抜け道などが増え,攪乱や奇襲を行う,いわゆるフランカーが活躍しそうな形となり,飛行系キャラクター以外でも高所から敵を不意打ちできるようなポイントが設けられる。マップのいたるところに身を隠せるオブジェクトが配置されるが,これはフランカーの対処するための仕掛けであるという。

新マップ「トロント」「リオディジャネイロ」「モンテカルロ」


 BlizzConline 2021では,「ニューヨークシティ」「ローマ」の2つのマップがアナウンスされたが(関連記事),今回はその2つに加え,新キャラクターでカナダ人のソジョーンにちなんだ「トロント」と,ルシオの故郷である「リオディジャネイロ」,そして「モンテカルロ」がアナウンスされた。

 気になるところをピックアップしておくと,リオディジャネイロはあらゆる場所でルシオの存在を感じられるマップであり,山に沿って家屋が並ぶスラム地区から中心街,そしてビーチまで,大きく異なる環境が一つのマップにまとめられている。ルシオがDJを務めるクラブ・シネステシア(Club Sinestesia)は,中央と左右それぞれが高台という形状のアリーナであり,このマップ向けに用意されたペイロードは,カーニバル用フロートのようなクジャク型となるようだ。

 初公開となったモンテカルロについてはプレイシーンなどは紹介されなかったが,その雰囲気は,F1や,リッチなナイトライフを感じさせる雰囲気となっている。オーバーウォッチ 2の世界では,飛行型ヨットが空を飛んでいたり,AI制御による自動運転車でレースが行われているという設定だ。リオディジャネイロと同様に,マップの一方が山に,他方が海沿いになっているようである。

 ローマは,典型的な「S字型シンメトリック」ではなく,古代闘技場であるコロシアム内部を利用した「C字型シンメトリック」となっているのが特徴。リード・ゲームデザイナーのGeoff Goodman(ジェフ・グッドマン)氏は,これは一つの試行であると説明していた。
 現時点ではローマ出身のプレイヤーキャラクターがいないが,コロシアム内部には「Zephyrus vs. Maximus」というグラディエーターの戦いを宣伝するポスターが張られており,本作のストーリーとは何らかの関わりがあると思われる。

 公式サイト(※外部リンク)でも紹介されているように,キャラクタービジュアルも,我々の知るキャラクターの雰囲気を保ちつつアップグレードされるオーバーウォッチ 2。発売は2022年以降となるタイトルだが(関連記事),その続報を引き続き楽しみにしておこう。

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