米Googleは3月29日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome 100」を安定(Stable)チャネルへリリースした。Windows/Mac版は「Extended Stable」チャネルでも公開されている。
節目となる「Chrome 100」には、多くの修正や改善が含まれている。アプリアイコンも新しくなり、影のないフラットなものになった。
一方、内部ではユーザーエージェント文字列(UA)の削減が継続されている。UA文字列はWebブラウザーの種類やバージョンを開発者に伝えるためのものだが、ユーザーの識別・追跡を行う「フィンガープリント」(指紋)に用いられることがあるとして、以前から新しいAPI「User-Agent Client Hints」へ移行することがアナウンスされてきた。
脆弱性の修正は全部で28件。このうちCVE番号が公表されているのは20件で、深刻度の内訳は「High」が9件、「Medium」が10件、「Low」が1件となっている。また、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。
なお、バージョンナンバーが2桁から3桁へ繰り上がる影響で、一部のWebサイトで不具合が発生する可能性がある。
不具合が重大な場合は、Webサイトの管理者に不具合を報告するとともに、メジャーバージョンを「99」に固定する試験的フラグを有効化しておくとよい。よくわからない場合は、一時的に「Firefox」などの他のWebブラウザーを利用してもよいだろう。
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)から手動でアップデートすることもできる。
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