【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は29日、小惑星「ベンヌ」に着陸した無人探査機「オシリス・レックス」が、地表から回収したサンプルの保管用カプセル収納に成功したと発表した。サンプルが大き過ぎて「こぼれる」アクシデントに見舞われたが、地球へ持ち帰るための大きな難関をクリアした。
オシリス・レックスは米東部時間20日(日本時間21日)にベンヌへ着陸し、ロボットアームで地表の岩やちりを採取した。ところが、大き過ぎてアーム先端の収集機のふたが閉まらず、サンプルの一部が外部に漏れ出していることが判明。NASAは計画していたサンプル測定などを急きょ中止し、前倒しで収納作業を進めていた。
収納作業は、信号の地球到達に18分半を要する探査機からの映像を見ながら、遠隔操作で行われた。NASAのブライデンスタイン長官は、声明で「チームの協力があってこそ、宇宙のサンプル回収(能力)を大幅に向上させることができた」と強調した。
AFP通信によれば、NASAの担当者は先に、回収したサンプルの大きさが想定した60グラムをはるかに上回る400グラム程度だったようだと説明していた。サンプルを収めたカプセルは、2023年9月に地球へ帰還する計画だ。
【了】
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