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びっくりするくらい軽い!でも人と家を選ぶ。Dyson micro 1.5kgレビュー - ギズモード・ジャパン

最初に言っておきますが、めちゃくちゃ軽いです。

これモックアップ?って思うくらい軽い。掃除機で軽さステータスを重視するなら、そこにDysonという新しい選択肢が増えたと思ってください。

しかし、ある意味これまでのDysonの常識がいろいろと覆った挑戦的なモデルでもあるので、じっくりと使ったレビューをお届けしますね。

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Photo: 小暮ひさのり

これは何?:ダイソン最軽量のコードレス掃除機。

価格:6万4900円〜。

いいところ:びっくりするくらい軽い。

残念なところ:広い場所の掃除はニガテなのと価格が高い。

軽くて小さいし、細い。本当に軽い。

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Photo: 小暮ひさのり

もう製品名に「1.5kg」とか付けちゃうあたりで、「フフッ、かわいいな」って思っちゃうんだけど、それだけアピールしたかったのでしょう。でも、確かにDysonの掃除機は重いというイメージがあるので、この「Dyson micro 1.5kg」でその戦いを終わりにしたかった感をビンビン感じます。

して、実際に軽いのか?というと、本当に軽い。めちゃんこ軽い。

まるでオモチャのような(言い方!)軽さで、「これがあの重かったダイソンの掃除機なのか…」って、リアル声出るくらい驚きました。「Dyson=すべからく重い」ってイメージは、絶対に覆ると思います。

だって、Dysonのコードレス掃除機で空を仰ぐとか、Dysonの発表会の中だけで行なわれるファンタジーだと思っていたんですが、「Dyson micro 1.5kg」はリアルにスッと上げられます。しかも片手で。棚の上、カーテンレールの上、エアコンの吹出口…など。それまで、延長ホースを使って臨んでいた場所も問題なくアプローチでき、掃除機の稼働範囲が立体的になりました。短時間の上向き掃除なら、全然疲れません。

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Photo: 小暮ひさのり

参考までにシリーズ最大の吸引力を誇るフラッグシップ「Dyson V11(重量は2.72kg)」との比較がこちら。ロングソードとショートソードくらい違います。初めて冒険に出るなら…どちらを選ぶ?

ヘッドはスリムになり、かけ心地も軽い

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Photo: 小暮ひさのり

掃除機の「軽さ」ってスペックの重量だけで話せません。

実際にかけてみて、動きの軽さや手への負荷によっても評価は変わってくるんですよね。その点、これまでのDysonの掃除機は重量は重めですが、かけ心地は軽く感じます。ヘッドがよく回転するので摩擦が少なく、スムーズに動くんです。

その軽やかさは「Dyson micro 1.5kg」にも健在。本体重量の軽さも相まって、本当に軽やかにあちこちクイックに動かせます

クリーナーヘッドは新開発の小さいやつで、横幅も小さくなっていますが、基本的なアプローチは旧モデルと同じ。素材の違う2種類のブラシが組み合わさっていることで、さまざまな床材で利用できます。

Dyson掃除機のヘッドがこの形状になってからしばらく経ちますけど、基本、どんな床にでも使えます。ゴミを掻き出す能力が高いので、総じて吸引能力のアップにも繋がっていますね。また、髪の毛やペットの毛が全然からまないのが最高です。

パイプも細めで長さも短くなっています。身長176cmの僕からすると、ちょっと短いかな〜。という印象でした。普段使っている「Dyson V11」の方が合っていましたね。しかし、妻はこの長さの方が使いやすい!とのこと。

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Photo: 小暮ひさのり

この軽さとヘッドの小回り効くぜ感は、階段かけるとき最高オブ最高でした。

また、部屋の隅や、トイレや脱衣所、ソファの裏や机の下など。ちょっと汚れたところをスポット的に掃除するにもいいですね。我が家は、床掃除はロボット掃除機がメインで、コードレス掃除機はサポート役。ロボットを動かせないときに、サッと部屋単位で掃除したり、汚れた場所だけを掃除したりといったスポット掃除がメインです。

こういう、ちょっとした掃除では、フラッグシップモデルの「Dyson V11」はややオーバースペックだと思っていたんですよね。吸引力は強くてパワフルなところは、「うんうん、そこはわかるし評価もするけど、ちょっと使うのにお前は重すぎる」って。

その点、軽くてスリムでフットワークの良い「Dyson micro 1.5kg」の方が、つど掃除するというスタイルに合っていますし、僕らの掃除に向かうストレスを軽くしてくれます。ロボット掃除機の普及率も年々伸びてきていますし、これはある意味現代ニーズに適合したコードレス掃除機の姿なのではないでしょうか。

軽さの代償1:吸引力はDysonらしからぬ「並」評価

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Photo: 小暮ひさのり

軽さを追求したがゆえ、手放したものもあります。意外だったのが吸引力です。

発表会ではフィルターの高性能さをやたらアピールしていたのですが(フラッグシップモデルでは重い物を吸い上げるデモが定番)その理由もわかりました。この子、吸引力は並です。

「本当にお前Dysonなの?」ってくらい並で、吸引力番長なイメージは一切ありません。フラッグシップの「Dyson V11」なんて、「お前の強モードは強すぎる! エコで十分だエコで!」と、めったに「強」なんて使わなくて、使っても「中」までなんですけど、「Dyson micro 1.5kg」の場合は、通常のエコモードはお世辞にも吸引力が強いと言えません。

ローラーのかき込む性能が良いので、クリーナーヘッドでの床掃除では不満はありません。およそ家庭の床にあるゴミなら問題なく吸えますしキレイになります。ここは確実です。でも、単純に吸引力だけでゴミを吸う隙間ノズルに切り替えると、明らかに物足りなさを感じてしまうんです。

数値的な吸引力で比較は難しいところですが、体感ですと現状のラインナップでの吸引力は、

「Dyson V11」>>「Dyson Digital Slim」>>>「Dyson micro 1.5kg」

といった感じ。ドラクエで言えばバギクロス・バギマ・バギくらいの威力関係だと思います。

こういうときのためのMAXモード(2段階中最強)ですが、稼働時間がグンと減って5分で力尽きてしまうスプリンター。普段使いでは軽量さに助けられますが、大掃除では吸引力不足・バッテリー不足に悩むと思います。

軽さの代償2:広く掃除しようとすると時間がかかる

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Photo: 小暮ひさのり

ヘッドの幅の狭さによって、一度に掃除できる範囲が狭いのも気になりました。広いエリアを掃除しようと思うと、どうしても時間がかかります。

エコモードで、クリーナーヘッド装着時の稼働時間はおそよ18分。吸引力は控えめなものの、ヘッドはゴミを良くかき込むので、床をキレイにする分にはエコモードで十分なのですが、2階建ての我が家は、全室の床掃除してバッテリーはギリギリでした。毎日全部屋を掃除する習慣がある家庭では、途中で息切れを起こす可能性もあります。

サイズと重量を抑えたかったのはわかりますが、バッテリーは着脱式でスペアと交換できるタイプにしてくれた方が嬉しかったし、実用的ですね。その構造のせいで1.5kgから1.6kgになったとしても、きっと多くの人が喜ぶ結果になると思うんですよね。最近のモデルはバッテリー着脱対応が進んでいるので、ここは本当に残念です

まとめ:どんな人に向いている?

発表されたときは、「この小ささ、軽さなら、日本の家庭は全部これでいいじゃないか!」って思ったんですが、使ってみたら、わりかしシチュエーション・ロケーションを選ぶ子でした。この掃除機が向いているのは以下のような人だと思います。

・一人暮らしで掃除するエリアが少なめ

・ロボット掃除機と併用してスポット掃除が多い

・他にキャニスター式やパワフルな掃除機がある

総じて、得意なのはスポット掃除です。あ!ゴミだ!と気づいたときにひょいっと出して掃除するなど、用途にマッチした場合の使いやすさは至高です。ホントに軽くて、他の掃除機は使いたくなくなります。

ただ、スポット掃除向けで6万4900円からというコスパの悪さはもどかしポイントですね。サブ掃除機ならもっと安い選択肢もありますし、6万超えは…ちょっと…って。僕なら慎重になってしまいます。

価格を考えると悩ましい子で、脊髄反射でポチるのは難しいのですが、本当に軽くて、使いやすいし、便利な掃除機です。掃除のストレスや負荷を軽くしたい!と願うなら、そこにコストをかけるべきです。

かんたんに言えば、この軽さは、「楽」に繋がる投資。「Dyson micro 1.5kg」は掃除嫌いな人におすすめできる掃除機だと思います

Source: Dyson

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