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デカEインクタブレットOnyx Boox Max Lumiレビュー:好きは好きだけどこの値段では自分を説得できません! - ギズモード・ジャパン

高いんですよ。

個人的にKindle Paperwhiteを長年愛用しておりEインク端末大好きなので気になるところ。タブレットのくせに白黒なんでしょ? なんて言う人は甘い。酸いも甘いも噛み分けていくと、白黒だからいいってことがあるものなんです。それにしても白黒でこの値段か、ずいぶん強気だなと思ったのが電子インクタブレットのOnyx Boox Max Lumi。米Gizmodoが気になるレビューをしてくれています!


最近めちゃくちゃ欲しいガジェットがあります。それは、reMarkable 2。編集部のAndrew記者がベタ褒めしており、紙いらない、最高のライティング体験というので気になって気になって欲しくてたまりません。さて、reMarkable 2は、手書きに特化した端末で450ドル(約4万7000円)。今回私がレビューした13.3インチのOnyx Boox Max Lumiは、同じEインクタブレットでもマルチタスクです。手書きはもちろん、動画再生も、読書も、ウェブ閲覧も可能。 そして全てを照らすフロントライト搭載。好き。間違いなく好き。でも、好き<愛しているだとしたら、愛していると言うかは迷うラインなんですよね。

Boox Max Lumi

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Photo: Alex Cranz/Gizmodo

これは何?:13.3インチの電子インクタブレット。モニターにもなる。

価格:880ドル(9万8700円前後)。

いいところ:応用力があり手軽、クール。

残念なところ:でかい、めちゃくちゃ高い。

冒頭で比較しておいてなんですが、公平を期すために先に言っておくと、そもそもEインクタブレットというだけで、reMarkable 2とOnyx Boox Max Lumiを比べるのはナンセンス。たとえるなら、包丁とマルチキッチンツールを比較するようなもんです。 reMarkable 2は、紙と鉛筆を電子インクに置き換えることに重きをおいてデザインされた端末。スクリーンが光らないのは、この手書き感に影響すると考えるから。一方、Onyx Boox Max Lumiは、手書きはたくさんある機能の1つにすぎないのでフロントライトを搭載しても問題なし、むしろ搭載してこそ。そもそも比較するには、価格差がかなりあります。

これは手書きツールではない

Boox Max Lumiを手書きツールと捉えてはいけません。これは、電子インクのAndroidタブレットです。つまり、白黒なだけでAndroidタブレットでできる大抵のことはBoox Max Lumiでもできます。OSはAndroid 10。プロセッサはQualcommのSnapdragon 636ですが、LEDやOLEDよりも省エネなEインクディスプレイならこれで十分。スクリーンは13.3インチ、2,200×1,650の207dpi。文字、手書き、白黒の漫画なら画質十分。とはいえ、これより小さい300dpiスクリーンと比べると、もちろん劣りますけど。これまた価格差はかなりありますが、10.3インチで227dpiのOnyx Boox Note Airをなんとなく彷彿とさせるような。ここで、疑問です。なぜ、比較しちゃうもっと安くて似た端末があるのに、Boox Max Lumiを好きと思うのか。

いいところ:めちゃでかい

まず最大の魅力はその大きさ。でかい。めちゃでかい。これで横持ちして本読んでいると、その体にはまだ大きい絵本を一生懸命読んでいる幼児のような気分になります。片手でも持てちゃうほど軽い&薄いのですが、基本は両手持ち推奨です。大きくて薄いので雑な扱いは心配になっちゃう。手書き具合も上々。reMarkable 2やBoox Note Airと比べると若干ラグがありますが、メモや落書きで違和感をもつ・イライラするほどではありません。個人的に文字間詰め気味のクセがある上に、小さな画面だとますます詰めちゃって手が強張ることがあるんですが、Boox Max Lumiの大ディスプレイではそんなことはなく!

書き心地をチェック!

スケッチ感をチェックするため、まったく絵心のない私に代わって友達にイラストを描いてもらいました。友達いわく多少のラグは感じるものの、それよりペンの角度による圧力の違いに応えてくれるのが素晴らしいとのこと。iPadやハイエンドAndroidタブレットと同じように、筆圧をかけて強く押せば線も太くなります。ただ、イラスト描きに使うという人はスタイラスペンをもっといいやつにしたほうがいいかも。付属のペンはメモ書き程度には問題ないものの、イラストなどのがっつり仕様にはちょっと小さくて持ちづらいようです。

画面サイズが大きいので、大抵のPDFファイルならスクロールやリサイズすることなく見ることができます。内蔵のメモアプリも、個人的には十分な使い勝手。同期させるにはOnyxアカウント必須。Google Keepなど他のメモ系アプリとの同期ができれば最高なのですが、まぁなくてもなんとかなります。メモをテキスト化したり移動させるのはとても簡単かつスピーディでうれしい。

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良機能のスプリットモード。
Photo: Alex Cranz/Gizmodo

Onyxアプリかぁと心配な人に朗報。内蔵されているプロセッサがQualcomm Snapdragon 636なので、その他多くのAndroidアプリもほぼ問題なく使えます。前モデルでは動きの悪かったLibbyもNeboも、Boox Max Lumiならスイスイ。

あと、内蔵スピーカーがついています。音楽聴いたり、動画見たりできます。まぁ、これで動画見る人は「あえて」やってる少数派でしょうね。私の場合、ダウンロード終了のサウンドを聞くくらいにしか使いませんでしたけどね。一方で、Bluetooth 5.0はありがたく、キーボード繋げればワープロに早変わり。イヤフォン・ヘッドフォン繋げて音楽聴きながら作業もよし。ヘッドフォンジャックはないので、BluetoothかUSB-Cポートでね。

外付けモニターとしても使える

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スクリーンのリフレッシュモードが数パターンあり、画質を下げることでウェブ閲覧はしやすくなります。高リフレッシュモード:画質が下がるぶん、画面のカーソルの動きがリアルタイム。
Photo: Alex Cranz/Gizmodo

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ミドルグランドモード:ゴーストが減り画質はアップ。
Photo: Alex Cranz/Gizmodo

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読書モード:本なら問題なし。Safariで見るGizmodoサイトは見づらい。
Photo: Alex Cranz/Gizmodo

これはよいと思ったのはコンピュータの外付けモニターとしての使い方。micro HDMIで繋げて、内蔵のモニターアプリを使います。ノートPCでのダークモードは、Eインク画面ではイマイチなのでやめといたほうがいいでしょう。最初はちょっと違和感ありつつも、いい塩梅の設定を見つければmacOSやWindowsを大きな電子インク画面にて白黒で見るというのもなかなかオツ。まぁ、オツってだけで実際に普段の仕事で使うかと言われれば、使わないんですけどね。Boox Max LumiをSonosのリモコン代わりにして遊んだりもしましたが、結局のところiPadの代替品としての使い方がメイン。つまり、書いたり、編集したり、コンテンツ見たりです。

Boox Max Lumiの最大の問題は、やはり880ドルというその価格。高い。これは買いだと自分を説得できない。reMarkable 2よりもずっと多くの機能があるので、比べるとそりゃBoox Max Lumiのほうがいい。でも、価格を考えると何も言えなくなります。さらに、Boox Max Lumiのほぼ半額で同じようなことができてしまうNote Air(Boox Max Lumiよりは小さい)という存在もありますし。Boox Max Lumiという存在を称賛はします。なぜなら、KindleやKoboなどの電子リーダーという限定的な用途に捉われず、大きな画面として電子インクディスプレイの可能性をみせてくれたと思うからです。でもね、やっぱり高い。880ドルは誰でもどうぞって価格じゃないですよね。

まとめ

・巨大電子インクタブレット。1回の充電で数週間OK。Adroidアプリ使える。

・A4サイズのタスクができる。PDFマークアップもやりたい放題。

・手書き文字認識機能あり、一度に2つのアプリを使えるマルチタスク機能あり。

・高い。880ドルはやっぱり高いよ。

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