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火星ヘリ、4月に初飛行 成功なら画期的一歩―NASA - 時事通信ニュース

2021年03月24日20時32分

米航空宇宙局(NASA)の火星無人探査車が搭載するヘリコプター「インジェニュイティー」の火星着陸イメージ(NASA提供)(AFP時事)

米航空宇宙局(NASA)の火星無人探査車が搭載するヘリコプター「インジェニュイティー」の火星着陸イメージ(NASA提供)(AFP時事)

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は23日、火星に先月着陸した無人探査車「パーシビアランス」が搭載するヘリコプター「インジェニュイティー」が、4月8日にも初の試験飛行を行うと発表した。地球以外の天体でヘリが飛ぶのは初めてで、成功すれば今後の探査活動にとって画期的な一歩となる。

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 インジェニュイティーは重さ約1.8キロで、長さ約1.2メートルの回転翼を搭載。太陽光を動力源とし、NASAジェット推進研究所から探査車経由で無線信号を送って操縦する。
 NASAによると、4月の試験飛行では、およそ秒速1メートルで高さ3メートルに上昇。空中に最大30秒間とどまった後、火星地表に着陸する。上空からの画像や動画の撮影も計画している。
 火星の重力は地球の3分の1ほどだが、大気の密度が地球の1%程度で、夜間は氷点下90度にまで冷え込む。ヒーターが機能しなければ、ヘリに搭載した機器が低温で作動しなくなる恐れもあり、操縦だけでなく着陸後の機能維持も困難を極めるという。
 NASA幹部は「(試験飛行に)成功すれば、火星探査で可能な領域が広がる」と意義を強調する。ヘリによる探査が可能になれば、車輪で移動する探査車が進入できない地域での活動にも道が開ける。

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