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火星でヘリコプター飛んだ!…NASA研究者「人類は二つ目の惑星の空を飛んだ」 - 読売新聞

 【ワシントン=船越翔】米航空宇宙局(NASA)は日本時間19日夜、火星探査車「パーシビアランス」に搭載していた小型ヘリコプターの飛行試験に成功したと発表した。地球以外の天体で、ヘリが飛んだのは初めてという。

 ヘリは重さ1・8キロ・グラムで、長さ1・2メートルの回転翼や太陽光パネルなどを備えており、創意工夫を意味する「インジェニュイティ」という名前がついている。火星の大気は地球の1%ほどの薄さで、十分な浮力を得られるかが課題だったが、NASAの発表によると、ヘリは高さ3メートルまで上昇し、空中で30秒間静止した後、着陸した。全体で39・1秒間飛行したことがデータの解析でわかったという。

 ヘリには、1903年に人類初の動力飛行に成功したライト兄弟の「ライトフライヤー号」の翼の一部が搭載されていた。パーシビアランスの開発に携わったNASAジェット推進研究所の小野雅裕さん(38)は、快挙を受けて「(夜空の火星を見て)歴史的意義を実感してください。今日、人類は、二つ目の惑星の空を飛んだのです」と、ツイッターに投稿した。

 パーシビアランスは昨年7月に打ち上げられ、今年2月、火星に着陸した。NASAは2030年代前半に有人火星探査などを計画しており、探査や人の移住に必要な技術の実証試験を進めている。ヘリの飛行もその一つで、今後も飛行試験を重ねる。生命の痕跡も探しており、約35億年前に湖だったとされるクレーターで岩石や土を採取する。

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