アップルは27日、セットトップボックス「Apple TV」向けに最新OS「tvOS 14.5」を提供開始した。最新OSでは、新たにテレビの画質を最適化する“カラーバランス”機能を搭載しており、テレビの表示に最適な映像をApple TVから出力できるようになった。
既報の通り、同機能はテレビ側の画質設定などを操作せずに、クリエイターの意図したカラーバランスで映画などを表示するというもの。5月発売予定の第2世代モデル「Apple TV 4K」だけでなく、既発のApple TV 4K(第1世代)、Apple TV HDでも利用できる。ただし、テレビ画面の測定に光センサーを利用するため、Face IDを搭載したiPhone、およびiOSを最新バージョン(iOS 14.5以降)にアップデートする必要がある。
新機能の「カラーバランス」は、設定>ビデオとオーディオのメニューから選択が可能。同項目を選択すると、Apple TVと紐付けしたiPhoneに「カラーバランス」のポップアップが表示され「続ける」をタップすると、テレビ画面が測定スタンバイ状態に遷移。この状態でiPhoneの前面カメラをテレビに向け、画面の枠内に収まるように固定させると、画面中央部分が赤→緑→青→白と切り替わり、自動でテレビのカラーバランスが測定される。測定が完了すると、テレビの設定を変えることなく、Apple TVが最適な映像を出力するようになる。
なお、テレビの映像モードによっては、測定できない場合がある。測定時の注意事項として、「最良の結果を得るには、鮮明(ビビッド)やスポーツなどの明るいまたは彩度の高い画像モードは避けてください」、「テレビが、標準(スタンダード)、映画(シネマ)、または同様の画像モードになっている場合に最良の結果が得られます」と案内している。編集部でも実際にテスト中だが、「測定できません」というエラーが出て最後までテストできていない。うまく試せたら、記事としてレポートする予定。
tvOS 14.5では、カラーバランス機能のほかにも、使用していないAppの削除機能や、Siriでのオンスクリーンキーボード、iPhone/iPad、Bluetoothキーボードが使用可能になっている。
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