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iPadは仕事でどこまで使えるか?(40) iPadOS 15の新機能を使いこなそう(メモアプリ、スクリブル編) (1) - マイナビニュース

2021年9月21日にリリースされた「iPadOS 15」には、マルチタスキング機能の向上やメモアプリの機能拡張、マップの改善、翻訳アプリの標準搭載など、多くの新機能が追加されている。今回も前回に引き続き、その中から仕事に活用できる新機能を紹介する。

いつでも「メモ」を取れる標準メモアプル「クイックメモ」

iPadOS 15では、おなじみの標準「メモ」アプリの新機能にも注目したい。iPadで利用可能なメモアプリやノートアプリの中で、標準メモアプリの最大の強みはiPadOSと密接に連携されており、他のアプリでは実現できない機能を備えている点である。特にApple Pencilと組み合わせた場合は、スリープ状態から素早く起動でき、ワンアクションでスクリーンショットを撮影できるため、最大の威力を発揮する。

iPadOS 15では、その標準メモアプリがさらに一歩進化した。

iPadで作業をしていてメモを取ろうとしたとき、わざわざホーム画面に戻ったりAppスイッチャーでノートアプリを起動したりするのは面倒だと感じたことはないだろうか。特に、見ている画面を開いたままにしておきたい場合などは、Split ViewやSlide Overを使う必要があるため、さらにもう一手間が必要になる。

そこで活用したいのが新機能の「クイックメモ」である。iPadOS 15では、画面外の右下あたりから指やApple Pencilで上に向かってスワイプすると、開いているウィンドウとは別の小さなウインドウでメモアプリが立ち上がり、すぐにメモを取れるようになっている。

Webブラウザを使用中にクイックメモを立ち上げた場合には、メモ内に[リンクを追加]というボタンが表示される。これをタップすると、いま開いているページへのリンクがメモに挿入される。これを活用すれば、メモに対して簡単に情報ソースを紐づけておくことができる。

また、テキストを選択して表示されるポップアップメニューにも「新規クイックメモ」という項目が追加された。

新規クイックメモでは、下図のように、選択していたテキストと開いているWebページへのリンクがあらかじめ挿入された状態のクイックメモが作成される。もちろん、ここに手書きやキーボード入力で情報を追加することもできる。

メモアプリ本体には、「クイックメモ」というフォルダが自動で作成されており、作成されたすべてのクイックメモはこのフォルダに整理されている。

標準メモアプリでもハッシュタグを使った整理が可能に

標準メモアプリにはもう一つ強力な新機能がある。一部の高機能なノートアプリには、ノートをフォルダだけでなくハッシュタグで整理する機能を備えているものがある。このハッシュタグ機能が、ついに標準メモアプリでも使えるようになった。

次のように、メモのどこかに「#」に続けて任意のキーワードを記述しておけば、それがハッシュタグとして認識される。この例の場合、メモには「#マイナビ」というハッシュタグが付けられている。

メモアプリのフォルダ一覧には、次のように「タグ」という項目が追加された。ここには、現在使われているすべてのハッシュタグが表示されている。どれか一つハッシュタグを選ぶと、そのハッシュタグを持つメモが一覧表示される。

ハッシュタグの検索はフォルダを跨いで全てのメモを対象に行われる。そのため、ハッシュタグを使えばフォルダとは異なる軸でのメモの整理が可能となる。

以前、本連載でも取り上げたように、iPad向けの高機能なノートアプリが数多く提供されている。しかし、標準メモアプリの利便性も向上し続けており、まだまだ活躍する機会がなくなることはなさそうだ。

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