2020年12月17日に、セガより発売される“アストロシティミニ”(企画・制作はセガトイズ)。アストロシティミニは、1990年代にゲームセンターに登場したゲーム筐体“アストロシティ”を6分の1のサイズで忠実に再現したもので、全37タイトルが遊べる。価格は12800円[税抜]。
今回、ファミ通.com編集部に、アストロシティミニの製品版に相当する、サンプル版が到着した。本記事では、おもに本体自体のメニュー機能などについて、詳しくレビューしていこう。本体の接続端子や大きさ、付属品、遊び心地などについては、下記記事で詳しく解説されているので、ぜひ合わせてチェックしてほしい
『アストロシティミニ』の購入はこちら (Amazon.co.jp)アストロシティミニ本体仕様について
アストロシティミニは、液晶モニターとコントロールパネルを模したレバーとボタンが付いているのが特徴。電源ケーブルはUSB接続となっており、USBポートさえあればどこでも遊べる。液晶モニターにはゲーム画面が映し出されるので、モニター要らず。さすがにゲームセンターの気分、とまではいかないが、遊び心地と雰囲気はちょこっとゲーセン風味。
本体の液晶モニターの画面比率は4:3で、HDMI端子でモニターなどに接続すれば、16:9の画面比率で、720pの解像度で遊べる。モニターに接続した場合は、本体モニターはオフとなり、大型コントローラーと化す。
レバーやボタンはアストロシティに使用されていた素材を使用しているので、ボタンの押し心地はまさにそのもの。レバーは倒したときの“カチカチ感”が強く、かなりしっかりとした操作感となっている。
ただ、やはりどうしても小さい。ボタンは小さくても、操作感にさほど問題なし。レバーに関しては、レバーを握るというより、つまむように操作しなければならないので、少々遊びにくいというのが本音。本格的に遊びたければ、別売りの専用コントロールパッド、または専用アーケードスティックを購入するのがベストだろう。
ちなみにほかのコントローラー、アーケードスティックを接続してみたところ、動作することはなかった。
アストロシティミニの機能
起動するとゲーム選択画面となり、レバーの上下で収録タイトル全37本を選択可能。左右にレバーを入れると、いくつか用意されたスクリーンショットを閲覧できる。
ゲームを選択すると、ゲームの解説とボタン配置を確認できる。ニューゲームを選択して、ゲームを始めよう。なお、ボタン配置のカスタマイズは不可。
本体設定では言語設定から、本体のモニターで遊ぶときのための画面の明るさ、音量の設定が可能。また、画面設定では、アストロシティのブラウン管モニターのようなフィルターを掛ける機能もある。また、モニター接続時は16:9の画面比率となるため、左右の隙間にフレーム設定も可能だ。
ゲームはアーケードゲームなので、クレジットボタンでクレジットを入れて(クレジットボタンを押すと、デジタルな100円が筐体に入る、という感じ)スタートボタンを押して始める。クレジットボタンとスタートボタンを同時押しすると、ゲームがポーズ状態となり、アストロシティミニのメニュー画面が表示される。
このメニュー画面ではゲームのリセットや、メインメニューに戻ることができるほか、セーブ&ロード機能に対応。ゲーム中、どんな場所でもセーブ&ロードが可能なので、中断したくなったらときにはセーブ機能を使おう。セーブ&ロードでズルしながら、ワンコインクリアーを狙うといったプレイスタイルも可能だろう。
なお、シューティングゲームには通常のショットボタンのほかに、連射ボタン機能が付いているというのもうれしいところだ。
収録ゲームについて
さて、アストロシティミニに収録されているゲームは、以下の37タイトルだ。
1.『バーチャファイター』
2.『スペースハリアー』
3.『ラッドモビール』
4.『ダークエッジ』
5.『アラビアンファイト』
6.『ゴールデンアックス』
7. 『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』
8.『コットン』
9.『サンダーフォースAC』
10.『ソニックブーム』
11.『青春スキャンダル』
12.『カルテット2』
13.『ぷよぷよ』
14.『ぷよぷよ通』
15.『スクランブルスピリッツ』
16.『コラムス』
17.『コラムスII』
18.『スタックコラムス』
19.『フリッキー』
20.『忍者プリンセス』
21.『アレックスキッド with ステラ ザ・ロストスターズ』
22.『SHINOBI 忍』
23.『シャドーダンサー』
24.『ESWAT:サイバーポリス イースワット』
25.『クラックダウン』
26.『ゲイングランド』
27.『ボナンザブラザーズ』
28.『イチダントアール』
29.『ワンダーボーイ』
30.『ワンダーボーイ モンスターランド』
31.『ワンダーボーイIII モンスターレアー』
32.『ファンタジーゾーン』
33.『エイリアンストーム』
34.『エイリアンシンドローム』
35.『タントアール』
36.『獣王記』
37.『ドットリクン』
いくつかのタイトルをピックアップして、その遊び心地を軽くお伝えしていこう。なおコントロールパッドなどのサンプルは届いていないため、本体のコントロールパネルを使用しての感想となる。
『バーチャファイター』
3D対戦格闘ゲームの金字塔。しっかりとしたコントロールパネルであることと、コマンド入力が比較的シンプルなゲームなので、操作感はバッチリ。事前情報のボタン配置が公開された際に、ファンのあいだで“本来の『バーチャファイター』のボタン配置と違う”という声が挙がっていたが、Aがパンチ、Bがキック、Dがガードと、製品版ではしっかりと“バーチャ配置”になっていたので、バーチャ勢はご安心を。
『ラッドモビール』
本物は体感型筐体なのでステアリングとアクセル、ブレーキペダルによる操作をするゲームだが、アストロシティミニではレバーとボタンで操作する。これがちょっと不思議な感覚ながらも、案外遊びやすい。ステアリングはレバーを倒すと一気に曲がるため、緩めのカーブなどでは、レバーをカチカチカチカチ小刻みに倒して調節するのがコツ。
『スクランブルスピリッツ』
僚機のフォーメーションが鍵を握る、縦スクロール型シューティング。画面が本来のアストロシティよりも綺麗に映し出されるため、ドットの美しさをクッキリと堪能できたのが印象的。アーケードで遊んだときには気づかなかった、細かい演出まで楽しめた。また、連射ボタンが付いているので、かなり遊びやすい。ただ、本体の液晶モニターで遊ぶと、画面比率4:3の中でさらに縦画面になるため、かなり見難い。モニター接続推奨なのは、『ゲイングランド』なども共通。
『アラビアンファイト』
4キャラクターの中、紅一点のラマーヤが、とくに大人気なベルトスクロールアクション。操作は非常にシンプルなので、本体のコントロールパネルでも十分に遊べた。美麗なアニメーションの数々は必見だ。
『ダークエッジ』
疑似3D型対戦格闘ゲーム。ただでさえガードなどの操作が難しいのに、ミニサイズのコントロールパネルで操作するのは至難の業。必殺技もレバー回転を要求されるものが多いので、『ダークエッジ』をしっかりと遊びたい人は、外部コントローラーを使ったほうがいいだろう。
遊び応えのあるアストロシティミニ
さて、筆者の所感を交えながら最後にまとめると、ステートセーブや高解像度に対応など、ミニハード系で必要な要素はしっかりとおさえた機能がアストロシティミニには備わっている。アストロシティそのものの見た目なので、インテリアとしてもバッチリ。好きなゲームのデモ画面で放置すれば、ゲームセンター感も増してオススメだ。
ただ収録ゲームタイトルが、アーケード版とはいえメガドライブミニなどでも遊べるものが多いのはちょっと残念なところ。たとえば「『コラムス』シリーズは1タイトルで良かったのでは?」とさえ思っている。もちろん『ダークエッジ』や『アラビアンファイト』など、プレミア感の高いタイトルがいくつか収録されているのは好印象だ(マニアックな存在ではあるが)。もう少し「おおっ」となるタイトルが欲しかったのが、筆者の正直な気持ち。
と言っても、全37タイトルとボリュームは満点。ゲーム自体もみっちり遊び尽くせるラインアップなので、満足度が低いというわけではない。むしろ実際に触ってみたおかげで、筆者も個人的により購入したくなるプレイフィールが味わえた。2020年12月17日、もう少し先の発売日を楽しみに待とう。
『アストロシティミニ』の購入はこちら (Amazon.co.jp)からの記事と詳細
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