今どき、ARを使ったバーチャルメイクが斬新というわけではありません。
Snapchat(最近みんなあんまり使ってないけど)、とInstgramにはそのようなフィルターが山ほどありますし、アメリカの化粧品ストア、セフォラは2年以上前にARアプリをリリースしています。
今回ロレアルから、初の「デジタルメイクアップライン」フィルターが登場。同社によると、このパンデミック下で「常にカメラの前にいる世界に生きている」という背景から着想を得ているそうです。無限Zoom会議の中で、常に美しいメイクアップで臨みたい方は試してみてはどうでしょうか。
ロレアル初のデジタルメイクアップライン「Signature Faces」は、3つのテーマから10のフィルターを利用することができ、ロレアルパリのグローバルメイクアップディレクターであるVal Garland氏と3Dアーティストとのコラボのもと、VICEのクリエイティブエージェンシーであるVIRTUEと共同で開発されています。
これらのフィルターは、モバイル向けのSnapchat、Instagram、Google Duoで利用可能で、さらにデスクトップでは、Snap Cameraに対応しているので、Zoom、Google Hangouts、Skype、MicrosoftTeams、Twitchなどでフィルター利用できます。(手順はロレアルのハウツーページに従って確認できます)
米ギズモードの女性記者Victoria Songは、朝のランニング後にシャワーを浴びてスキンケアをしてスッピン状態から、実際に体を張って試してみました。
ロレアルのデモ動画に登場するモデルたちは、デジタルのパールを目の上できらめかせたり、まつげにゴールドのグリッターをあしらったりして、とってもゴージャス。一方私は1日に8~10時間もキーボードにかじりついて過ごしている、下っ端の技術ブロガーです。そんな私が試してみましたが、事故りました。フィルターは「Volumizing Capsules」「Plump Shot」「Fire Match」の3つのコレクションに別れています。おそらく「Volumizing Capsules」はキラキラしていて、「Fire Match」はドラマチックなアイシャドウ、「Plump Shot」については、まだよくわかりません。
フィルターの中には、ゴージャスでドラマチックな瞳というよりは、アレルギー反応で腫れちゃった目みたくなるし、レディー・ガガの解雇されたバックダンサーみたいな感じのものもあります。ほとんどのフィルターは、あまりに大胆で派手で、メタリックなアイラインや派手なリップスティックのフィルターで自分をどう表現してよいかわかりません。Instagramで唯一気に入ったものは、異なるリップの色を試すことができるオプションだけ。しかしロレアルは私に、光るそばかすを提案してきます。Instagramのフィルターで最悪だったのは「Bambi Eyes」で、ウィンクをするとブルーのアイライナーがネオンピンクに変化して、飛び跳ねるディズニーのバンビを捕まえることができるという謎フィルターでした。
ファッションや美容業界で働いている方なら良いかもしれませんが、そうでないほとんどの人はきついでしょう。
「これからクライアントとの重要なミーティングがあるけれど、お肌がカサカサ、どうしよう!でも大丈夫、デジタルパールを目でキラキラさせれば!」ってなりますかね…? いやいや、ならないです。
これまでロレアルは、「肌のpH値を測るガジェット」や「浴びた紫外線を計測してくれるトラッカー」、「パーソナライズスキンケアガジェット」などを発表してきました。だからこそ、この「デジタルメイクアップライン」が2015年っぽいというか、ちょっと残念な感じがします。私のような疲れた民が欲しいのは、自動で目の下のクマを取り去ってくれる、さりげないARです。(実際、720pの内臓Webカムは良い仕事をしてくれているのですが)
結局、デジタルではなく、マニュアルでいつもの化粧をしました。10分かかりましたが、しっくりきました。
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