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ソーシャルメディアで引っかかりがちな詐欺の手口あれこれ - ギズモード・ジャパン

「これ内緒だよ。あたしね、今あのF山M治と付き合ってるんだ! ある日彼から突然SNSのアカウントあてにメッセージが来てね。『愛してる。結婚しよう』って言ってくれたの! それでね、彼が映画を撮るのに100万円必要だって言うから、あたしが肩代わりしたんだ。会いたいなあって言っても、撮影に忙しいらしくて、まだ一度も会ってくれないんだけどね。だけどね、M治は『愛してる。お前が必要なんだ』って! いやん、 もう夢みたい!」

「…それって普通に詐欺じゃね?」


ソーシャルメディアのフィードは、友人や家族とつながって「わーい! 楽しいなあ」という場所であってほしいもの。しかし! そこにはハッカーや詐欺師が待ち構えていて、あなたのオンラインIDを頂戴しようとしています。あるいはそれだけじゃ済まないかも。自分は大丈夫だと思ってらっしゃる方もいるでしょうが、そんなふうに慢心しているところにつけこむのが詐欺師なのです。

さて、ソーシャルメディアを舞台に犯罪を繰り広げる「詐欺師あるある」をいくつかご紹介しますので、「これって詐欺じゃね?」と見分ける術を学んでいただければ。ネット上で身を守るのに、100%確実な方法はありませんが、トラブルに巻き込まれるリスクをグッと減らす方法は確かにあるんです。大事なのはまず「気づくこと」

ロマンス詐欺

あなたの心の声が聞こえてきます。「ソーシャルメディアや出会い系アプリでやり取りしただけの人にお金をあげるなんて、自分がそんな詐欺に遭うわけないないない!」と。しかーし! 米国連邦取引委員会(The Federal Trade Commission)によると、この手の詐欺は他のどんな方法よりもお金をいっぱいふんだくれるんだそうですよ(2,600ドル(約27万円)ほどの被害になるとか)。注意や確認を必要とするところを狙ってきて、想像以上にわかりにくい方法でやってくることも! あなおそろし。

まず気をつけるべきは、知らない人からの友達リクエストやつながりを求める行為です。Twitterなどのネットワークでは、知らない人とつながるというのも比較的珍しくはありませんが、リクエストを受け入れる前に、最低限の「身元調査」的なことを済ませておくのがおすすめ。過去の投稿や、共通のつながりを見ておくと役に立つでしょう。たとえば「私はF山M治です」と名乗っている人が本人かどうかを確認するのに、ここで画像を使って検索しても。

「撮影で忙しくてさぁ…」などと何度も言い訳をされてリアルで会えないような輩には、次から次へとお金を取られるような犯罪や事件がつきもので、そこからドツボにハマるというのはよくある話。ソーシャルメディアのアカウントも、出会い系アプリのプロフも、ちょいちょいっと削除できるものなので、誰かとつながりを持とうとするときにはそれを心に留めておいてくださいね。

「じ…自分はそういった詐欺(ビジネスやネットワーキング形成などの機会をほのめかす変種も報告されています)の被害になんか遭わないもんね!」と思っていても、この手のやり口には若干無防備な高齢者や若年層が家族にいる場合は、家族を探るような真似はしたくなくても、「これは犯罪者が金をかき集める詐欺行為なんだよ」という意識を持たせることくらいはできるのでは。

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画像検索を使えば、詐欺が見つかるかも。
Image: TinEye

不審なリンク

詐欺の主な目的は、「クリックしてはならないリンクをクリックさせる」ことだったりします。リンク先はいんちきアプリやゲームだったり、マルウェアに感染したサイトだったり、あるいはあなたのデータや連絡先リストを監視するプログラムをダウンロードさせるものだったり。実にさまざまなかたちで現われますが、共通している特徴があります。「さあ、早く早く!」と、やたら行動をせかすというものです。

「あなたの恥ずかしい写真がウェブに上がっていますよ」だとか、「あなたのお友達が困っていますよ」だとか、「仕事関係で至急確認してほしいことがある」だとか言ってくるようなリンクをご覧になったことがあるのでは(自分の恥ずかしい写真だなんて、そりゃ焦りますね)。あるいは、時間制限のあるプレゼントやコンテストへのリンクもついていたり、「あなたについて教えてしんぜよう」なんて言われたり(お前にわかるか!)。 「お知らせを送ります」と言ってきても中身はうそっぱちで、とにかくたくさんクリックさせるよう巧妙に作られたものも。

こういったリンクを見破るなんて簡単!とは言い切れません。お友達やご家族があなたほどセキュリティ意識が高くないかもしれませんし、他のアカウントが漏えいした暁には、そこから来るメッセージが信頼できるものに見えてしまいますよね(現在よくあるフィッシングのやり口というのが「上司」から送られてくる電子メールなんだそうです)。トーンは大体ちょっと抑えめですが、受け取った人を考えなしに行動させるような感じに作られているのだとか。自分が何かやらかしたんじゃ…と思ったら、もういてもたってもいられません。

「このリンク、いんちきでは!?」と気づいたら、クリックしない。確信できない場合も、クリックしないことです。メッセージの出所が正しいかを確認するのに長くはかかりません。送信者のプロフィールをチェックするか、あるいは送信者がすでに知っている人なら直接聞いてしまっても(できれば別のコミュニケーション手段で)。

無料ギフトや大人気アイテム

前のセクションからの続きですが、詐欺師はお見通しなんです……無料ギフトやもうけ話、人気のあるもの、大幅な値下げなんてものをゲットする機会に恵まれるとき、人は思慮分別も吹っ飛んでしまうもんだと。今年は新型コロナウイルスの世界的大流行に見舞われましたが、「注文した品が届かない」という通報が急増しているのだとか。

ネットショッピング詐欺に関してですが、たとえばフェイスマスクやNintendo Switchといった、どこに行っても売り切れているようなものが、おそまつなウェブサイトしかなくて、ソーシャルメディアの投稿数も少ないような零細小売店が在庫を確保しているなんてことは、まずありえない! そこで例のごとく、ちょっとしたリサーチが非常に役に立つことでしょう。お金を出す前にまずは、フォロワー数や過去の投稿、企業の実績をチェック

無料ギフトも同様。もちろん、実在する正真正銘の無料アイテムなのかもしれません。ですが、「ホンモノ」の多くはブランド認知度が非常に高い企業から提供されていて、それと引き換えに何かを求められるものです(例えばアンケートに答えたり、最初に何かを購入したり)。ソーシャルメディアの認証情報を使ってサインインして!と即言ってくるようなリンクにはまずご注意。

「こんなうまい話なんてねえべ?」というようなものは、大体その通り。映画の無料ストリーミングだとか、高価なソフトウェアを無料でゲットだとか、そういったものにまで及びます。この手の甘ーい罠には、ほぼほぼうれしくないものがくっついてくるもんだと考えていいでしょう。

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Twitterのフォロワーさんがどんな人か、ご存じですか?
Image: Twitter

ID泥棒

あなたのIDは、いつでも詐欺師たちに狙われています。あなたのアカウントにアクセスして、あなたになりすまそうとするその目的はもう何でもあり、といっていいくらい。覚えておいてほしいのは、アカウントをプライベート設定にしない限り、Instagramの投稿や(ストーリーも)Twitterのつぶやきは誰でも見られるということです。アカウントを持っていなくてもあなたがどうしているかわかっちゃいますし、あなたの画像を頂戴することもできちゃいますからね。

個人データのリクエストには応えないこと。連絡先リストにいる人からでも、サードパーティー製アプリやクイズでも、あるいはソーシャルネットワークそのものからでもお断りしましょう。他の人があなたになりすますために使える情報について考えてみてください。誕生日は?(Instagramで自分の誕生日を祝ったとか) 勤務先は?(Twitter上でその話をしたとか) 生まれたばかりの赤ちゃんのフルネームは?(子どもが生まれたときにFacebookにその名を投稿したとか)

それからここ大事。別々のソースから別々のデータを組み合わせる能力が非常に高いのも詐欺師です。新しく買った家の外で撮ったドヤ顔写真だとか、お住まいのエリアで最近売れた不動産を示すリスト、そして「世界一周旅行に行ってきまーす」というようなソーシャルメディアの投稿などから…だそうです。怖!

ソーシャルメディアのアカウントを使ってサードパーティー製アプリに接続するのは便利だし早い。ですが、それは最小限にとどめて、同時にどのくらいの個人情報を提供するかダブルチェックを。たいていのアプリはあなたに関連高いターゲット広告を表示したいだけですが、そういうつながりが少ないほど、より安全ともいえましょう。

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