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PS5ゲームに使える内蔵SSD容量は667GB、外付けに退避機能を検討中。高速SSD拡張は後日 (PS5ストレージの基本) - Engadget日本版

PS5

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11月12日のプレイステーション5発売を前に、ソニーが長大なFAQを公開しました。

すでに発表済みの情報を分かりやすくまとめた内容に加えて、遊ぶゲームが多いほど今後が気になるストレージの運用について、新情報や今後のアップデート方針も記されています。

ここではPS5ストレージの基本ついて、今後の対応について、もし手狭になってきたときの運用について、この新FAQで明らかになった内容を交えてまとめます。

PS5の内蔵ストレージと外付けUSBドライブ、拡張スロットの基本

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まずは今回のFAQ以前より公表済みの、PS5ストレージの基本について。PS5にゲームやアプリやデータを保存するには、内蔵の超高速SSD・拡張SSDスロットを利用した超高速SSDの拡張・低速な外付けUSBストレージの三種類があります。

・超高速SSD (「本体ストレージ」、内蔵SSD)

プレイステーション5はグラフィック性能よりも読み込みスピードの速さを前面に出し、ロードが短縮される快適さだけでなく、ゲームデザインやユーザー体験自体を変革する最重要な性能とアピールしてきました。

その高速ストレージ性能を支えるのは計825GB超高速SSD(内蔵SSD)。前世代の内蔵ストレージ(HDD)よりも劇的に速い一方、容量自体は額面1TBからやや減っており、4Kテスクチャなどで50GBを優に超えるゲームも増えているなかでは広大とは言いかねる数字ですが、システム設計者のマーク・サーニー氏いわく、多数のユーザーのプレイスタイルを長期間分析したうえで、825GBは十分な量と判断したとのことでした。

・超高速SSD (拡張SSDスロット、今後対応)

加えて、PS5は汎用のM.2形状 SSDを追加できる拡張スロットを備えており、後から市販のSSDを追加して内蔵の超高速SSDを拡張可能な設計です(便宜上、この記事では拡張SSDと呼びます)。ただし使用可能な市販SSDの要件もまだ公開されておらず、将来のシステムソフトウェアアップデートを待つ必要があります。

・外付けUSBストレージ(「拡張ストレージ」。低速、PS4タイトル用)

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さらにPS4と同様、USB接続との外付けストレージ(SSDやHDD)にも対応します。PS4ゲームならばこれまで使っていたPS4から外付けストレージを抜いてPS5に付け替えるだけで、内蔵SSDに転送することなくそのまま起動して遊べます。

PS5ゲームは内蔵SSD専用・残りは約670GB

こうした前情報のなか、メディアやインフルエンサーに出回ったPS5実機で確認された残り容量は約670GB。規格上の825GBから減っていますが別に嘘をついていたわけではなく、搭載するストレージ自体の容量から、OSやシステム領域を除いた残りが自由に使える空き容量になるという一般的な話です。たとえばXbox Series Xは容量1TB、空き領域は約800GB。 (PCなどでは、ドライブ自体の容量ではなく空き容量を仕様に明記することもありますが)。

拡張スロットが使えるのはまだ時期が分からない「後日」で、またPS5ゲームは内蔵または拡張の超高速SSDからしか起動できないことから、しばらくはこの約670GBを使ってゆくことになります。

(リリース前の最終システムアップデートの適用後、設定から確認したら667GBでした。ただこれはOSアップデートや、システム予備領域の変更で変わることもあります)。

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一般的なゲームの容量はざっくり数十GB。極端に軽いインディーゲームや小規模作品もある一方、市販の大作と呼ばれるタイトルでは、光ディスク容量との関係もあり、おおむね50GB前後のものが多くを占めています。

670GBあれば直ちに埋まって困ることはありませんが、ゲーム機の表現力向上に伴い、4Kテスクチャパックなどで100GB近くに達するゲームも現れ始めています。

当面は大丈夫として、スパイダーマン新作やDemon's Soulといった本体同時発売タイトルや、現在使っているPS4をPS5の互換で置き換えるなら手元のよく遊ぶラインナップ、さらに名作約20本が揃うPS Plusコレクションなど、 遊ぶゲームが多いプレーヤーほど、いずれはどれを残してどれを消すか悩むことになります。

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容量が足りなくなったら?今できることと今後の予定

・PS5ゲームを削除。再ダウンロード

容量不足の対策ではなく結果ですが、ダウンロード版もディスクインストールも、一度削除しても原則的には再ダウンロード / インストールが可能です。ただしよほどネットワーク環境に恵まれていないかぎり、数十GBを再ダウンロードするには時間がかかり、遊ぼうと思ったときに、とはいきません。

・拡張ストレージ(USBストレージ)にPS4ゲームを移動

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もっとも簡単なのは、PS4ゲームは外付けのUSBストレージに移動して、そこから直接起動すること。内蔵の超高速SSDよりは遅くなるはずですが、PS4ゲームはデータ構造などから超高速SSDの恩恵をフルに受けられないため、外付けで高速なUSB接続SSDを使うのは理にかなっています。

実際に、PS4 Pro + 外付けUSBストレージ(SSD)と、PS5の内蔵SSDでPS4ゴーストオブツシマの起動~ロードして動けるまでを計測したところどちらも1分前後。PS5のほうがやや速い程度でした。

・PS5ゲームの「コンテンツ管理」で不要部分を削除

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PS5ゲームでは、開発者側の対応でゲームコンテンツを部分的に削除できます。たとえばシングルプレーヤーキャンペーンはもう遊ばないので消して対戦モードのみ残す、使わない言語パックを削除するなど。

PS5スパイダーマン マイルズ・モラレスでは、追加でインストールした言語パックを選んで削除できました。

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・PS5ゲームをUSBストレージに退避(後日対応)

発売直前のFAQによれば、「将来的にPS5のタイトルをUSBストレージに保存(プレイはできません)できるよう、検討を進めています」。

対応しますではなく「検討を進めています」という慎重な表現ですが、まさかの「断念しました」にならないかぎり、再ダウンロードが厳しいサイズのゲームはUSBストレージに一時的に移動(退避)させておき、遊びたいときは超高速SSDに戻すことができるようになりそうです。書き戻しもUSBストレージ側の読み出し速度に依存するため、一瞬にはなりません。

・超高速SSDを拡張(後日対応)

問題を本質的に解決できるのは、この内蔵と同じ超高速SSDを拡張スロットで拡張する方法。正式な要求仕様は出ていませんが、以前の技術解説では、圧縮展開などを施さないrawデータで5.5GB/sという超高速な内蔵SSDよりも、さらに高速なM.2 SSDが必要になると説明していました。

現状、PCIe 4.0で5.5GB/sを凌ぐ速度のM.2 SSDはハイエンドPCゲーマー向けなどごく少数しかなく、価格も1TBで2万5000円前後など。PS5側の要求仕様が分かっていないため、問題なく使えるかどうかも定かではない推測です。

しかしいずれPS5が正式にアップデートを経て拡張SSDスロットが使えるようになるころには、SSD全般の価格が下がっていることが期待できます。

最後の2つは現状では使えず、退避のほうはまだ検討を進めていますレベルですが、PS5ゲームの削除と再ダウンロードの必要がない解決策といえる方法です。

順に並べると、「まず当面は気にせず使い、容量が減ってきたら(持っていれば最初から) PS4ゲームはUSB SSDに移動して起動、それでも狭くなったらPS5ゲームをゲームコンテンツ管理で削ったり、再ダウンロードのローテーションでしのぎつつ耐え、USBストレージへの退避アップデートを待つ。そしていずれ対応 M.2 SSDが発表され納得できる価格なったら、そのときにおすすめを選んで買い、ケースを外して挿す」流れになりそうです。

もちろん、PS4の500GBまたは1TBで何の不満もなかった、ひとつクリアしたら次で並行プレイしない、振り返らないプレーヤーならば、PS5時代の終焉まで670GBで困らないことも十分ありえます。

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USBストレージは背面の青いUSBポートに接続。前面のUSB-Aポートは低速なHigh-Speed仕様です。

PS5のGPUは最大10.3TFLOPS、SSDは超高速+市販品で拡張可。詳細スペック判明

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