太古の生命の痕跡を探る、小型ヘリコプターや酸素生成装置も搭載
米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査車「パーシビアランス」が米東部時間18日午後(日本時間19日早朝)、火星に着陸した。最新の機材を搭載し、火星に生命が存在した痕跡を探るのが最大のミッションだ。
着陸地点は、かつて液体の水が流れていたと考えられるクレーター。生命の痕跡発見が期待できる半面、大きな岩や崖を避けて安全に着陸するのは容易でないとみられていた。
バイデン大統領は着陸成功を受け、ツイッターに「科学の力と米国の創造力が証明された」と書き込んで称賛した。ロイター通信によると、NASAジェット推進研究所のワトキンス所長は「われわれのミッションは着陸ではなく、実際に(探査車を)運転してサンプルを採集することだ」と述べ、今後の探査活動の重要性を強調した。
パーシビアランスは昨年7月、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。長さ約3メートル、幅約2・7メートル、重さ約1トン。6個の車輪で地表を移動し、岩石や大気中のサンプルを採集する。サンプルは将来、地球帰還を想定する別の探査機が持ち帰る計画だ。
重さ1・8キロほどの小型ヘリコプターの試験機も積載し、条件が整えば飛行試験を実施する。NASAは「地球以外の天体を飛ぶ最初のヘリになる」と説明しており、成功すれば今後の低高度の大気観測に道が開ける。将来の有人探査をにらみ、火星大気の大半を占める二酸化炭素を酸素に変換する装置も搭載している。(ワシントン時事)
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