なまえは、「ニコボ」。
人との距離を十分に置きながら生活しなければならない今の時代、ペットの存在に癒されているという人はどれくらいいるでしょうか? まだ犬や猫などの生き物を飼う準備ができてないという場合には、パナソニックが作った新型ロボット「ニコボ」にご注目を。
豊橋技術科学大学の研究室と共同開発で生まれた「ニコボ」は、顔を認識するためのカメラ、声を感知するための多方向マイク、触られたり抱きしめられたりしたら反応するためのタッチセンサー、明るい日光の下でねこのように昼寝を楽しめる光センサーが搭載されています。
近寄ってきてはくれないけど...
まんまるの目、揺れるしっぽ、そして、古いグレーのくつしたに包まれたようなまんまるの体…「ニコボ」について説明するのは、あまり簡単なことではありません。
まず、自分で動くことはできません。だから名前を呼んだら走って寄ってくるというわけではありません。それでも、左右に回転してみせたり、上下を向くことはできます。
床をそうじしたりすることはできないけれど、撫でられるとしっぽを振って喜びます。ただ、いつでも機嫌がいいとはかぎりません。うっかりオナラをしちゃう日だって、あります。
「ニコボ」は、話をすることもできます。最初のころは、ひとこと発するのが精一杯。でも、いっしょに過ごしているうちにカタコトで話ができるようになります。
長々と話をするような相手にはならないかもしれませんが、「ニコボ」の何気ないつぶやきはまるで、ちゃんとあなたのそばにいて、気にかけているからねと言ってくれているかのよう。それはときに、私たちが本当に必要なことだったりしますよね。
人気につき、入手困難
さて、実際に「ニコボ」を手に入れるのはなかなか難しいようです。パナソニックは最初に、320台の生産を計画しています。販売価格は、3万5800円(税込)。クラウドファンディングでの目標金額は、1千万円。初日に目標達成していて現在は受付終了となっています。
「ニコボ」をゲットしたユーザーは、最初の6か月が過ぎると、スマートフォンの接続やソフトウェアの更新などニコボの基本機能を利用するために月額980円支払う必要があるとのこと。え、それってどうなの? と思う人もいるかもしれません。まぁ本物のペットもご飯やトイレや獣医にお金がかかるし、とか思ったら受け入れられる…のかも?
いずれにせよ、キャンペーン開始から6時間で売り切れるほどの人気っぷりだったようなので、しばらくは月額980円のことよりも、いつ「ニコボ」が手に入るのかを案じることになりそうです。
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