2012年のエイプリルフールに、Googleはファミリーコンピュータで動く「ドラゴンクエスト風のGoogleマップ」を公開しました。もちろんこれはエイプリルフールのウソなので実現はしませんでしたが、これを本当に実機で動くように再現した人が登場しました。
I made Google Maps 8-bit for NES because Google wouldn't - YouTube
2012年に公開された映像がこれ。
マップもすべてレトロなドット絵で表現されています。ドラゴンクエストっぽいメニューから検索欄を表示し、PYRAMIDと打ち込むと……
こんな感じでピラミッドが表示されました。
そして、これを本当にファミリーコンピュータの海外版であるNintendo Entertainment System(NES)で動作するように開発したのが、ciciplusplus氏。NESの電源を入れると……
「GoogleMaps」というタイトルが表示されました。
ヨーロッパ周辺を表示するとこんな感じ。
コントローラーの十字キーを使って表示エリアを上下左右に動かしたり、Aボタン・Bボタンでズームアウト・ズームインを行うことも可能。
特定の都市は名前が表示されます。
フランス・パリ近郊はほぼ森だらけ。
日本列島がドット絵になるとこんな感じ。
さらにズームすると、東京や八王子、川崎、横浜といった都市の名前が見えます。
この8ビット版Googleマップは1マス1マスを描いて作ったものではなく、Googleマップの空撮写真を分割して色を平均化し、ふさわしいタイルを配置して作られました。マップデータの取得とタイル化は専用サーバー上で行われるとのこと。
そのため、縮尺が小さいと基本的には森、草原、岩地、砂漠、海のどれかになります。
このマップ作成方法は、MicrosoftのBingマップをゼルダの伝説風にするというアイデアを参考にしたとのこと。
そして、気になるのが「Googleマップはカートリッジから動作しているのか?」という点。
その答えがコレ。NESの中には、データを書き込んだカートリッジ基板、Raspberry Pi 3 A+、(PDFファイル)FX2LPのコントローラーがつながっています。
これは、名作FPSのDOOMをNESの実機で動かすという試みを参考にしたとのこと。
実際にDOOMをNESの実機上でプレイするムービーが以下。
ciciplusplus氏はバグや地図のタイル化処理を修正した上で、エイプリルフールネタと同様に検索機能も盛り込んだ上で、最終的にこの8ビット版Googleマップを1つのカートリッジにまとめたいと述べています。また、いずれソースコードをどこかに公開する予定だと述べています。
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