「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」は、2020年の「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」と大体同じ価格で、アップデートされたカメラ、大容量化されたバッテリー、「A15 Bionic」チップを備えている。高リフレッシュレートのディスプレイなど、多くのユーザーが何年も前から求めていた機能を13 Proと13 Pro Maxに詰め込むことで、Appleは「iPhone」のProモデルと非Proモデルの違いをさらに明確にした。
iPhone 13 Proと13 Pro Maxは、サイズやバッテリー持続時間、価格が異なるが、カメラアレイは全く同じになった。
「iPhone 13 Pro」の新色「シエラブルー」
提供:Patrick Holland/CNET
少し重くなった本体
13 Proと13 Pro Maxは前モデルと同じ丸みを帯びた四角い外観をしている。ステンレススチール製の側面は光沢があり、背面はマット仕上げとなっている。背面のカラーバリエーションは、グラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルーの4種類だ。
ノッチは前モデルより20%縮小。幅はそれほど広くないが、ノッチであることに変わりはない。煩わしさが20%軽減した、と言えばいいだろうか。
13 Proは16g重くなり、13 Pro Maxは12g重くなった。筆者は、13 Proを使用したときの方が、本体が重くなったことを認識できた。いずれのモデルも、Appleの「Ceramic Shield」(セラミックシールド)素材を本体前面に使用しており、IP68等級の防塵および耐水性能を備える。
秀逸な「ProMotion」
13 Proは6.1インチ、13 Pro Maxは6.7インチのスクリーンを備える。日常の使用において、スクリーンの明るさが著しく向上している。両モデルのディスプレイでは、AppleがProMotionと呼ぶテクノロジーを搭載。つまり、iPhoneで高リフレッシュレートが初めてサポートされた。画面に表示されているコンテンツに応じて、リフレッシュレートが10Hz~120Hzの間で切り替わる。これは、サムスンが「Galaxy S21 Ultra」で採用したのと同様のアプローチだ。実際に使用した時の画面の見栄えは素晴らしい。アニメーションは滑らかに表示され、グラフィックは鮮明に見える。フィードのスクロールなどのありきたりな操作をしているときの表示も向上した。
望遠カメラの倍率が向上
メインカメラには、iPhone史上最大の新しいセンサーが搭載されている。絞り値がより小さいf/1.5のレンズを備えており、より多くの光を取り入れることができる。超広角カメラには、新しいオートフォーカスセンサーとレンズが搭載されており、この機能向上でも、より多くの光を取り込めるようになっている。望遠カメラは、新しいセンサーとレンズを備えており、倍率が3倍に向上した光学ズームを利用できる。
13 Proおよび13 Pro Maxで撮影した写真はこれまでより明るいが、画質が向上したことが分かりづらい場合もあった。シャッタースピードが速くなったため、動きの激しい被写体(例えば、自転車に乗っている人)を撮影したときの画質が向上していることにも気づいた。
「ナイトモード」の写真もこれまでより速く撮影できるようになっており、3倍望遠カメラでも利用できる。「iPhone 11」および「iPhone 12」シリーズには、カメラが光源を反射する奇妙な癖があった。その癖は13 Proと13 Pro Maxでも残っているが(特に、写真にストリングライトが含まれる場合)、全体的には改善されている。
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