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PS5は自動でネタバレ防止。PinP子画面表示や公式攻略動画など次世代UX初公開 - Engadget日本版

PS5 UX

Sony

ソニーがプレイステーション5のホーム画面や新ユーザーインターフェースなど、ユーザー体験(UX)を初めて公開しました。

PS5のUXについては1年以上前に、チーフアーキテクトのマーク・サーニー氏によって全く新しいものになること、フレンドがどのゲームのどの部分を遊んでいるかなど、ゲームの文脈もシステムに組み込むことなどが部分的に予告されていたものの、ゲームプレイ動画が多数公開されてからも具体的には謎のままでした。

初公開のUX動画では、新しいインターフェースである「コントロールセンター」、ゲーム内の特定部分に直接飛べる「アクティビティ」、より手軽になったスクショやプレイ動画の共有、さらにはPS Plus限定で観られる公式のヒント動画、サイドバイサイドやピクチャーインピクチャー(PinP)でゲーム中に動画窓を重ねられることなど、多数の新機能を解説しています。

中心は新UI「コントロールセンター」

もっとも大きな特徴は、ゲーム中にPSボタンを押すと従来のホーム画面やクイックメニューではなく、「コントロールセンター」という新しいインターフェースの画面に移行すること。

PS5 UX

Sony

こちらがコントロールセンター。背景は壁紙ではなく、現在動いているゲームです。

コントロールセンターには遊んでいるゲームの要素やよく使う機能にすぐアクセスできる「カード」が並び、最下段には通知や音量、電源などの機能アイコンが並びます。

コントロールセンターに並ぶカードにはいくつか種類があり、「新しいクリエイト」(最新のスクショや動画を開き、共有できる)、「公式ニュース」、フレンドが遊んでいる参加可能なマルチプレイーヤーセッションなどもあります。

しかしもっとも多いのは、遊んでいるゲームの「アクティビティ」を示すカード。アクティビティにはそのゲーム内の要素、たとえば特定のステージやモード、チャレンジ(アドベンチャー)などがあり、それぞれを選択することで直接その部分にジャンプできます。

「アクティビティ」でゲームのコンテンツを一覧、即スタート

PS5 UX

Sony

従来のゲームではホーム画面はホーム画面、ゲームはゲームで独立しており、ゲーム内のコンテンツや状況についてはゲームごとに独自のメニューやステージセレクト等で開始終了していました。

しかし「アクティビティ」ではゲーム内のステージやチャレンジといったコンテンツ、どの部分を遊んでいるかという文脈をPS5のシステムに理解できるかたちに切り出し、常にPSボタン1タップで一覧、選択、即再開できるようになります。

「アクティビティ」は単なるステージセレクトというわけでもなく、カードにゲームのその部分のコンテンツについての情報がまとまっており参照できるのもポイントです。

たとえばアクティビティのカードには、そのステージの進行状況は何%なのか、オブジェクティブ(目標)のどれが進行中でどれが完了済みなのか、クリアまでの推定プレイ時間はどれくらいなのか等の情報が一覧できます。クリアまでの推定プレイ時間は、決め打ちではなくプレーヤーごとに予測した数字です。

PS5 UX

Sony

遊んでいる部分の公式ヒント動画も(PS Plus限定)

さらにアクティビティ中の目標にはクリア状況だけでなく公式のヒントがあり、動画でヒントを観られるものもあります。

解説にあるように、ゲーム内の特定部分の特定の目標について文脈に応じた公式ヘルプがあることで、別にウェブ検索や攻略動画を探したり、長い攻略ページや実況から該当部分を見つけるためにブラウズしてネタバレしてしまうこともありません

この公式ヒントは開発者が対応を選んだ場合に、場所によって提供されるもので、動画があるかどうかも開発側に委ねられています。全プレーヤーが見られるわけではなく、月額制オンラインサービスのPlayStation Plus会員限定の機能です。

(なお現在の PS4 や Xbox One でも、トロフィー / 実績から「ヒント」を表示する機能はあります。公式で用意していないかぎり、ブラウザが開いて検索する仕組み)

シェアの自動ネタバレ防止も

またこのアクティビティの仕組み、大げさにいえばシステム側のゲーム文脈理解によって、PS5はいわゆるネタバレ防止もシステム機能に組み込んでいます。

具体的には、スクリーンショットや動画を共有する際、未プレイのアクティビティであった場合は見るかどうか警告を出すようなことが可能です。

アクティビティにはこのほか、他のプレーヤーがいまどのゲームのどの部分をどこまで遊んでいるか確認したり、マルチプレイで参加するかどうかを選びやすくするといった使い方もあります。

動画のピクチャインピクチャ(PinP)、サイドバー表示も対応

もうひとつ目を引くのは、アクティビティの公式ヒント動画や、パーティーでフレンドが共有したゲーム画面など、動画を子画面に浮かべて表示しながらゲームを遊べること。

動画やカードをサイドバーとして左右に並べて表示することもできますが、フレンドの配信動画を小さな画面で流し見しつつゲームを遊べるのは実に快適そうです。

PinP がどこまで使えるのか、たとえばサードパーティーの動画アプリや配信アプリも組み合わせられるのかが気になるところ。

パーティーやマルチプレーヤー参加も直アクセス

PS5 UX

Sony

コントロールセンターの下部にはクイックメニュー的なシステム機能アイコンがあり、パーティーの一覧と参加もすばやくアクセスできます。

PS5 UX

Sony

参加可能なマルチプレーヤーセッションがある場合、コントロールセンターにカードとして並び、どのゲームのどんなモードなのか等を確認できます。そのとき遊んでいるゲームのマルチだけでなく、別のゲームの参加可能カードも直接コントロールセンターに並ぶことに注目。

これがマーク・サーニーの予告していた、「どのゲームで何が起きているのか知るために、起動して確認して終了、また別のゲームを起動して確認して終了、を繰り返さなくていい」の正体のようです。

参加可能なカードからは、そのゲームのその部分に直接飛べるようです。今回の解説動画ではデストラクション オールスターズの例だけで、起動ロゴから早送りで示していたいたため、実際にゲームをまたいだジャンプがどの程度可能なのか、一瞬なのかはまだこれから。

ホーム画面もあります

ps5

Sony

PS5を起動したときは前回遊んでいたゲームのコントロールセンターが開きますが、画面下のホームアイコンから選ぶか、電源オフから起動した際はホーム画面になります。

ゲームとメディアのタブに分かれており、今回見られたのはゲームのみ。現在のPS4ホーム画面のようにアイコンが並び、選択するとしたのコンテンツ表示エリアにアクティビティやゲームの関連情報が並ぶハブが表示されます。

遊ぶまでの時間を最短化。開発者のアクティビティ対応に注目

システム側のゲーム進行度理解としては従来から、マイクロソフトがXbox Live で導入した「実績」の仕組みがあり、プレイステーションも「トロフィー」の名称で導入しています。

このトロフィーも取得状況・進行状況をゲームごとの基準で示したり、他人と比較することで進行度を比べることができました。ゲーム提供側にとっては、このトロフィーの仕組みによりどのプレーヤーがどの課題をどの程度まで進めているのか、どのモードを遊ぶのかといったテレメトリが容易に把握できるという意味もありました(現在は多くのゲームエンジンで統計やプレイ状況が取得できるようになっていますが)。

アクティビティーはこのトロフィーの考えをさらに進め、単なる進行状況管理だけでなく、高速な読み込みを活かして直接飛んだり再開したりをひとつのゲーム内でも有効に利用するコンセプトといえそうです。

アクティビティにどこまで対応するか、どの部分を使うかは、開発者側に選択が委ねられています。独立したモードや小ステージが多数あるようなゲームでは想像しやすい一方、特にマルチプラットフォームのゲームで「キャンペーン」「マルチプレーヤー」「チャレンジ」程度のモード分けだった場合にどこまでアクティビティの粒度を切り分けるのかもこれから。

ステージの区切りがないオープンワールドRPGなどで、ゲーム内コンテンツからコンテンツへ瞬時に移行する仕組みとゲームシステムとの関係をどう保つのか、具体的にいえばこれまでひとつのゲーム世界内で移動したり資源を使って選んでいたような「釣り」「狩り」「クエスト」といったアクティビティをコントロールセンターのカードとして即切り替え可能にするのかどうか、開発者側の対応に注目です。

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