発売日に完売したFV43U
その兄弟機FO48UとFI32Uを発売前にレビュー!
2021年に入ってから大型のゲーミングディスプレーの登場が続いており、32インチ以上の製品も珍しくなくなっている。そんな状況下にGIGABYTEが43型AORUS FV43U Gaming Monitorを6月に投入、さらに48型AORUS FO48U Gaming Monitorを8月末から9月上旬に発売する。
AORUS FV43U Gaming Monitorはすでにレビューしているが、入荷即完売の勢いだ。6~8畳間にも設置可能である点が大きく、新たに登場するAORUS FO48U Gaming Monitorも同様にギリギリだが設置可能なサイズとなる。今回は、32型AORUS FI32U Gaming Monitorも加えて、GIGABYTEの人気大型ゲーミングディスプレー3兄弟をチェックしていこう。
32型AORUS FI32U Gaming Monitor(以下、FI32U)と43型AORUS FV43U Gaming Monitor(以下、FV43U)、48型AORUS FO48U Gaming Monitor(以下、FO48U)は、GIGABYTEのサイトを見ると「Get your 4K Pro Gaming On!」とある。
共通項は4K、HDMI 2.1、最大リフレッシュレート120~144Hz、中間応答1ms、10bitカラー、KVMスイッチ対応。規格的にはHDMI 2.1対応であり、PCだけでなく、PS5やXbox Series Xでの使用も視野に入れた仕様となっている。
また3兄弟=共通仕様ばかりではなく、製品により特色があり、FO48Uであれば有機EL搭載、FV43UはDisplayHDR 1000対応、FI32Uはバランス重視でスーパースピードIPSを採用し、応答速度が弱点のIPSパネルにおいて1ms(MPRT)を実現している。
48型有機EL
焼き付き防止機能もバッチリのFO48U
では一番大きなFO48Uから見ていこう。パネルは48型有機ELになっており、ゲーミングディスプレーとしては異質なほど目立つ。最大リフレッシュレート120Hz、10bitカラー、HDR10/HLG対応、中間応答1ms、HDMI 2.1対応と申し分ないスペックになっている。
光沢は抑えられており、ゲーミング向けとなっている。また48型有機ELの時点で察している読者もいると思うがパネルはLG製のようだ。なお機能は共通しているため後述する。
画面は有機ELだけあり、引き締まった黒が気持ちよく、コントラスト比13万5000:1に、 DCI-P3カバー率98%、sRGBカバー率130%も合わさり、グラフィックに気合いの入ったゲームタイトルに向く。FPSよりはオープンワールドやMMORPG向けになるだろうか。
ともあれHDR対応ゲームを満足するまで遊べる仕様といえる。またHDRモードには、HDRモード、ゲームモード、MOVIEモードが用意されており、暗部を明るく補正するブラックイコライザーとの併用で物陰にいる敵の発見もやりやすい。
有機ELの場合、黒が浮かないため、HDR対応ゲームでは暗所がちゃんと暗い。ホラーゲームやオープンワールドゲームであれば雰囲気がよく出て楽しいのだが、シューターの場合は逆につらいシーンが増えるため、このあたりの配慮はゲーミングデバイスならではだろう。
スピーカーは15Wx2とサブウーファー20Wx1。ボリューム調整は日本の家屋事情に合わせてか、細かく調整でき、FV43Uのように大雑把ではない。音も良好であり、別途スピーカーなどを追加しなくてもよいと感じる人もいるだろう。
さて、有機ELの場合、画面の焼き付きが不安要素として挙げられる。Windowsの画面にしてもゲームの画面にしても、常時同じ要素が表示され続ける部分があり、その点に不安を覚える人もいるだろう。
この点については、APCSとAOCSが用意されており、モニターの電源がオフになった際に機能する。APCSは4時間以上の点灯以降に実行される簡易的なリフレッシュ機能、AOCSは1500時間以上経過した場合の詳細なリフレッシュ機能になる。いずれもOSDからのみ確認でき、オフにしている場合は一定間隔で警告が表示される仕組みだ。またスクリーンセーバー機能のASC、ATCも存在しており、こちらもオフにはできない仕様だ。
というわけでFO48Uは、おうちでゲームの自キャラを大画面に表示して眺めていたい人に大変オススメだ。
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