「手軽に持ち歩く」用途に最適なサイズ、ペンと指紋認証も好印象
筆者は日常的にiPad Proをかなりよく使っている。コンテンツを見るにも素早くネットを使うにも便利だし、原稿執筆や動画編集など、本格的な作業もしている。 だからiPadの使い方はかなり熟知している方だと思うのだが、改めてiPad miniを使うと、「これは同じiPadだけれど、また違うものだ」と感じる。 本体のサイズが大きく違い、片手で軽く持てるものは同じiPadの中でもちょっとジャンルが違うものだ、という雰囲気がある。 今回の新モデルではディスプレイサイズが8.3インチになり、従来(7.5インチ)よりグッと大きくなった。このバランスはとても好ましい。 Apple Pencilをつけてみると、たたずまいの違いがさらに明確になる。今回のモデルから、iPad miniが対応するApple Pencilは「第2世代」に変わっている。iPad ProやiPad Airと同じく、マグネットで側面に吸着させるタイプだ。サイズ的にペンの長さがぴったりと合う。iPad Proなどと比較すると、まるであつらえたようだ。 スマホよりは大きいが、重量は300gを切っており、苦もなく片手で持てる。薄いので荷物の中にも収まりもいい。自宅の中だけでなく、どこでも持ち運べるサイズ感である、ということの価値は大きい。 特に、iPad miniの場合に大きいのは「指紋認証」であるTouch IDが電源ボタンに組み込まれている点だ。 自宅内で使うならばマスクはしていないのでFace ID(顔認識)でもそこまで問題は感じなかったのだが、スマホ同様、気軽に持ち運べるデバイスでは、この時期は指紋認証がありがたい。なによりiPadは、iPhoneと違って「Apple Watch連携でロックを解除する」という裏技も使えないのだから。
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