日本のAmazonにて、突如カプコン製の画面一体型ゲーム機『RETRO STATION』(レトロステーション)のページが公開されました。同社の人気ゲームシリーズ『ロックマン』と『ストリートファイター』それぞれ5タイトル、計10タイトルを収録したゲーム機の模様です。
ここで「模様」と紹介したのは、カプコン側の発表はおろか、開発中とのウワサすらほとんど流れていなかった状態のため。なんらかの手違いの可能性も十二分にあり、現状では本当に発売されるかどうかはまだ不明でもあります(ただし、同時に公開された写真などからは、発売されない可能性は低そうですが)。
なお、価格に関しては手がかりなしの状態で、発売日は同ページによれば「2020年12月1日」。ですが、昨今良くも悪くもスタンダードとなった「ゲーム機は予約で買うもの」的風潮からすれば、およそ一週間後にいきなり発売、という可能性は低そうにも思えます。
同機の特徴は、画面一体型タイプでありながら、これまでの類似ゲーム機種にはないサイズ感という点。
というのも、外観からはSNKの『NEOGEO mini』やセガトイズ『アストロシティミニ』のようなミニチュアサイズゲーム機にも見えますが、公開された仕様には「8インチの大画面」という一文があるため。これが本当だとすれば、ネオジオミニが約3.5インチ、アストロシティミニが約4インチなのに対して、かなりの大きさとなります。
実際に、Amazonのページに記載された本体サイズは「329×280×315㎜」と、底面積は13~14インチノートPCに匹敵するもの。となれば、写真に掲載されているコントローラー(6ボタンジョイスティック)も、若干小型ではあるものの、コントローラーの小ささを気にせず遊べる程度の大きさが確保されていそうです。
合わせて紹介文には「超重低音の高品質スピーカーを搭載し、ゲームセンターさながらの迫力満点な1台」というフレーズもあることから、このあたりも気になるところでしょう。
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さて、気になるのが収録されるゲームですが、製品ページで公開された一覧は下記の10タイトル。なお原文では英語版タイトルのため、末尾カッコ内に日本版タイトルを付記しています。
■ロックマン(MEGAMAN)シリーズ
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Mega Man The Power Battle(ロックマン・ザ・パワーバトル)
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Mega Man 2 The Power Fighters(ロックマン2・ザ・パワーファイターズ)
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Mega Man X(ロックマンX)
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Mega Man Soccer(ロックマンズサッカー)
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Mega Man & Bass (JAPANESE CONSOLE VERSION) (ロックマン&フォルテ 日本版)
■ストリートファイターシリーズ
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Street Fighter II(ストリートファイターII)
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Street Fighter II' Champion Edition(ストリートファイターIIダッシュ)
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Super Street Fighter II(スーパーストリートファイターII)
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Super Street Fighter II Turbo(スーパーストリートファイターIIX)
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Super Puzzle Fighter II Turbo(スーパーパズルファイターIIX)
……こう見ると、人によっては若干“初手から絡め手”的な印象も受けるような構成やもしれません(すみません)。個人的には、ロックマンの主力シリーズが初代Xのみという点や、スパII無印とスパIIXの両方が入っている点などは、正直「これ、本当かしら……」と思ってしまったところ(またまたすみません)。
それぞれのシリーズで5タイトルのみ、というセレクトでこの布陣と考えると「もしかしてシリーズ化ありきの企画なのかしら?」との疑念も浮かびました。
さらにこれらのうちアーケードと家庭用にまたがるタイトルの場合、どちらが収録されているのか、あるいは混在しているのかも気になるところです(上記スピーカー紹介の文章では「ゲームセンター」の文字があったことから、アーケード版優先の可能性がありますが)。
ただしもちろん、これは「この一覧が本当であれば」という前提。当然ながらまだ不明点が多いところです。
そしてもう一つ謎な点は、ストIIシリーズの対戦に関してどういった方針なのかがわからないところ。というのも、現状で公開されている写真からは、コントローラーを増設できるであろう端子が見当たらないためです。
ありがたいことに、製品ページに掲載された写真は天面と4側面がわかるものなのですが、パッとみる限り本体の端子類は、背面底側にあるDC入力(ACアダプタ)とヘッドホン、HDMI映像出力しか存在しないのです。
もちろん「写真にはない底面側にコントローラー用端子を搭載している」「画面左右の黄色い丸カバー、またはスティック部側面にある溝が蓋になっており、開けると端子が用意されている」「Bluetoothホスト機能を持っている」といった可能性も十二分に考えられます。
というよりも、ストIIシリーズのゲーム機で対戦を意識していないとは考えられないので、何らかの手段があるはず。このあたり、画面底部に設けられられたロゴ『RETRO STATION TRON』(ロックマンフィーチャーだけに、DASHシリーズのトロンちゃんと関連が……?)と合わせて、想像を掻き立てられるところです。
価格を含めてまだまだ謎の多い『レトロステーション』ですが、画面とスティック一体型でありながらミニチュアではない、というサイズ感をはじめ、これまでのゲーム機にはない狙いなどから、大いに興味を惹かれるものであることは確かでしょう。
なお、ともすればこの手の製品にあまり積極的ではないのでは? という印象もあるカプコンですが、実は英国にてアーケード版16タイトルが遊べるジョイスティック一体型ゲーム機『CAPCOM HOME ARCADE』を発売するなど、さりげなく面白い展開をしているメーカーでもあります。
関連記事:プロギアやエリプレがついに自宅で!! 英国カプコンがアーケード仕様一体型ゲーム機発表(2019年4月)
Source:Amazon.co.jp製品ページ
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