こっからこのへんです。
米Gizmodo編集部のゲーム好きJoanna Nelius記者。ラップトップのレビューを数多くやっており、必ずゲーム時の使用感をいれてくるゲーム好き。そんなNelius記者が、今、おすすめするゲーム用ノートPCを、カテゴリ別にターゲット層も踏まえてまとめてくれました。寒くなってきたし、ますますゲームに本腰いれるかという人の参考になれば!
編集部では常に山ほどノートPCをレビューしています。レビュー記事化されずとも、触ってみた端末を考えれば星の数ほどノートPC見てます。一口にノートパソコンと言っても、予算や使用目的に応じて適切な端末は異なります。てことで、今回はゲーム! 今市場にある端末の中で、ゲームするにはどれがいいのかをまとめました。ゲーム用ということはスペックもそれなりなので、もちろん、画像・動画編集、配信などのクリエイティブ系にも使えるとは思いますが、とにかくオススメ理由としてはゲームプレイを念頭において考えました!
2020年秋市場
近年、秋と言えばガジェットリリースのイメージ強まっていますが、今年のゲーム市場は少々静か。IntelがIris Xrグラフィック搭載の第11世代モバイルプロセッサを発表しましたが、まずは効率化を求めるビジネス系端末への採用からスタートなので、ゲーム端末がこの恩恵を受けるのは来年になりそうですね。
今年大注目のGPU、RTX 3070/ 3080/ 3090を搭載したラップトップも来年かな。通常、Asus、MSI、Acerなどが最先端GPU搭載のゲーム用ノートPCをお披露目する場はCESが多いですからね。AMDが自社のグラフィックカードを搭載したノートPCを発表するのを心待ちにしていますが、これもCESで来年になりそうかと。AMDはGPU 6000シリーズを発表したばかりなので、ノートPCは後回しかもしれないし、コロナパンデミックの影響もあるしで、正直いつでるか予想もしにくいところ。
つまり、何が言いたいかというと、これからおすすめする端末は、あくまでも「今」すでに市場にある端末ということです。プロセッサはIntel第10世代(またはオプションによってはAMD 4000シリーズ)で、グラフィックカードはGTX 1650からRTX 2080 Superあたりです。
最も多くの人におすすめする総合ベスト端末
ターゲット層
スピーディなプロセッサ&グラフィックカード+ストレージに、そこそこ投資する気がある・投資できる人。一方で、ハイエンド端末の価格にはちょっと腰が引けちゃうというタイプ。ゲームに必要なスペックとスピードと価格のバランスを鑑みたピックがコレ。
ベスト:MSI GS66 Stealth(2,250ドル/ 29万6800円)
後述するハイエンド端末と比べて遜色ないのに、価格が抑えられた良端末。予算に応じて選べるオプションが多いのも魅力です。個人的にオススメしたいスペックは、Intel Core i7-10875H、RTX 2070 Super、メモリ32GB、容量1TB PCIe NVMe M.2 SSDに、ディスプレイが15.6インチ(300Hz)です。ハイエンドカテゴリでオススメする2台をマッシュアップしたような端末だと思います。その上で価格は数万円安くなるというのがミソ。
もちろん、すべてがハイエンド端末と同じというわけにはいきません。抑えた価格=何かを犠牲にしているわけで。スペックはトップクラスですが、気になるのは冷却とポータビリティ。明らかにStrixと比べるとフル稼働したときにうるさい、そのくせ熱い。ディスプレイの明るさは317nitsでStrixと同じですが、Strixの方が軽い。まぁ、言ってもそれだけなので、これで数万円節約できるなら安いもんかと! スペック、機能、価格のバランスが素晴らしく、多くのゲーマーにおすすめできます。
レビュー記事はこちら。
これも気になる:Acer Predator Triton 500(2,200ドル/ 29万9800円から)
レビュー記事の端末より、ちょっとスペックを抑えたモデルをおすすめ。Intel Core i7-10750H、 RTX 2070 Super、メモリ16GB、容量1TB PCIe NVMe M.2 SSD、15.6インチディスプレイ(300Hz)。スペックと価格のバランスをとるとこの辺りがよし。
価格差50ドルのGS66 Stealthとの最大の違いは、メモリが16GBと小さくなること。また、300ドル高いレビューモデルとの違いは、レビュー端末はRTX 2080 Superだったこと。それ以外は、ゲーム端末としての軽さ、うるさいけど仕事してくれる冷却ファンも同じです。FPS系のゲームなら300Hzディスプレイが嬉しい。バッテリー持ちが少々短いのでそこだけ注意。
レビュー記事はこちら。
ハイエンド端末
ターゲット層
ベスト・オブ・ベストが欲しい、そのためなら金は惜しまないぜ! という方。全部いる! という方。キーボードのRGBライティング、ディスプレイのリフレッシュレート300Hz、爆速CPU&GPU。ビッグなメモリ&ストレージ。ポートもつけられるだけつけといて! その上で、端末の外観デザインもスタイリッシュでモダンな感じで、ちょっとゲーマー感もだしときたいと欲張りな人ならこれ一択。
ベスト:Razer Blade 15 Advanced(3,000ドル/ 35万4364円)
ゲーム版MacBook Pro。控えめなミニマルデザインにのったハイスペック。Intel Core i7-10875H(8コア/16スレッド、2.3GHzベース/5.1 GHzブースト)、RTX 2080 Super Max-Q、メモリ16GB DDR4-2933 MHz、容量1TB M.2 NVMe SSD、ディスプレイが15.6インチ(300Hz)。その上で、キーはRGBライティング。これ以上のノートはもうないかと。ゲーム性能が高いのはもちろん、ポートが多いのも魅力。SDカードリーダーまでついています。
サイズは17.8mm x 235mm x 355mm、重さ2,145グラム。良キーボードのスペースも十分、タッチパッドあり、キーボードの外にスピーカーあり。高いだけあって、すべてがつまった1台です。
レビュー記事はこちら。
これも気になる:Asus ROG Strix Scar G15( 2,800ドル/ 32万7091円)
Razer Blade 15 Advancedと同じくらいパワフルだけど、ちょっと価格を抑えられるのがこっち。このラインでの最軽量ではないもの、2,570グラムならよし。Intel Core i9-10980HK、RTX 2070 Super、メモリ32GB DDR4-3200 MHz。、容量2TB PCIe NVMe M.2 SSD、ディスプレイが15.6インチ(300Hz)。キーのRGBライティングもあり。Ethernetポートありの、ナンバーパッド連携あり。
価格差を考える大きな違いとしては、やはりポートの種類と数。Razer Blade 15 Advancedはハイスペックマシンとして幅広いユーザー向けに作られているとしたら、Asus ROG Strix Scar G15はよりゲーマーだけをメインに考えて作られたマシンかと。
レビュー記事はこちら。
バジェット端末
ターゲット層
予算重視のユーザー。なるべく犠牲を抑えた上で、最大限コストも抑えたい。パフォーマンスも見つつ、最優先すべきはやっぱり価格という人にはこちら。
ベスト:Acer Nitro 5(1,150ドル=約12万600円)
ベンチマークテスト結果から、安価端末ならばこれかと。後述のGatewayよりもちょっと高いけれど、スペックはほぼ同じ。メモリが16GBなのと、転送速度がちょっとアップしてるのがうれしい。バッテリー持ち6時間もよし。
Nitro 5の魅力はコンフィグオプションの幅が広いこと。AMD Ryzen 5 3550HとGTX 1650の最安値モデルなら800ドル(約8万4000円)からあります。ただ、ここでおすすめしている1,150ドルのモデルは、300ドルでかなりのパフォーマンス向上があるのでやる価値ありですが。第10世代プロセッサだとGTX 1650かGTX 1650 Tiになるけれど、第9世代だとRTX 2060あり。ほとんどのゲームで60fpsでるNitro 5はバジェット端末の中では優秀だと思います。
レビュー記事はこちら。
これも気になる:Gateway Creator Series Intel版(1,000ドル=約10万5000円)
復活が話題のGatewa端末。現在、Acer傘下としてバジェットノート&タブレットをリリース。今も、安いけど安定感あるかつてのイメージ通りです。もちろん、安いことによって捨てる何かもありますが、Nitro 5と比べたら、メモリが8GBで容量が256GB PCIe SSD。最大の違いはプロセッサが第10世代(Nitroはi9、Gatewayはi5)。あとは見た目かな。Nitro 5よりもベゼルが薄く、デザインがモダンな雰囲気。200ドル安いAMD CPU版もあるのですが、グラフィックもGTX 1650になっちゃうので、やはりRTX 2060搭載のIntel版をおすすめ。
レビュー記事はこちら。
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