1には未来へのスタート地点・ユーザーにとっての唯一無二という意味も込められているそうです。
ソニーが本日未明に発表した新型フルサイズミラーレス「α1」。有効画素数5010万という高画素機でありながら、これまで連写番長だったα9シリーズを超える30コマ/秒という強烈なスピードを引っさげての登場。動画もαシリーズでは初めて8K30Pに対応し、あらゆる撮影に対応できる究極の1台という方向性。その謳い文句は「未来を切り拓くカメラ」。
実はこういった方向性のカメラはいままでαシリーズにはありませんでした。高画素機がα7Rシリーズ、高速撮影がα9シリーズ、高感度撮影がα7Sシリーズと担当分野が分かれていて、ソニーもどれがフラッグシップと言うことはありませんでした。しかし、今回その点が変わりました。ソニーはα1こそフラッグシップであると明言、名実ともにαの頂点として誕生したカメラなのです。
そんなα1に軽く触ることができたので、実機がどんな感じだったか、性能的にはどうだったか、どんな印象を受けたかを紹介します。
ボディはα9系のプロ仕様
外見の印象はα9 IIそっくりです。ドライブモードやAFモードを切り替える専用ダイヤルがあり、カスタムボタンの数も多いです。入出力用のポート類も必要なものはすべて完備。
重量が50gほど増えているのが気になっていましたが、これはこれでアリだなと。高画素機なので、レンズはGMレンズなどの大口径(大型・高性能)なものが順当。今回は24-70mmのGMレンズをつけて試しましたが、レンズとボディの重量が同じくらいなのでバランスがよく、扱いやすい印象でした。
爆速を超え神速になったAFを活かすEVF
性能面では、944万ドット・リフレッシュレート240fpsという最強仕様EVFがやっぱりすごかった。カクついたり映像が荒れたりすることがなく、高速でカメラを振っていてもしっかり被写体が見えます。もちろん、α9シリーズ同様のブラックアウトフリーに対応。
最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」を2基搭載しており、AF精度も30%向上しているそうで。合焦速度もとんでもないです。ソニーのAFはもともと爆速、もう神速としか言いようがない感じになっていました。
秒間120回というAF/AE処理もこのEVFではその影響がはっきりわかります。カメラを振りながらシャッターを切り続けても、リアルタイム瞳AFと通常のAFを細かく切り替えつつ、1枚1枚フォーカスする場所をしっかり選んで撮ってくれるのが目でわかってしまう。
トータルの感想は「超連写しててもまったく違和感なく撮れる」って感じですね。無論、この性能を活かすのはとても大変。各種スポーツや極限状況での野鳥の撮影など、相当シビアなシチュエーションに飛び込む必要があるでしょう。
今回、作例は撮れなかったため、撮れる絵についてはオフィシャルの紹介動画をご覧ください。
「撮れなかったものが撮れるカメラ」が必要なのかも
ソニーの人は「これまで撮り逃していた“シャッターを切ってる間の被写体の動き”も撮れるようにしたかった」と言っていましたが、この言葉にはなるほどと思いました。確かにそこに「切り拓くべき未来」が眠っていそうです。
写真や映像の場合、撮れる条件をα1のようなカメラで拡張すれば、それだけ新しい表現が生まれやすくなるはず。さまざまな手法や被写体、シチュエーションの掛け合わせによって新しいものが実現されていくからです。
ソニーがなぜオーバースペックに見えるカメラを作るのか。それはやはり新しいものを生み出す人たちのためなのでしょうね。
Source: ソニー
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