ソニーは1月26日、直視型マイクロLEDディスプレイ「Crystal LED」2シリーズを発売すると発表した。オフィスエントランスや放送局スタジオなど法人向けに展開する。発売は2021年夏。
Crystal LED Cシリーズ「ZRD-C12A/C15A」(左)とBシリーズ「ZRD-B12A/B15A」(右)
発売するのは、ディスプレイキャビネットCシリーズ「ZRD-C12A/C15A」とディスプレイキャビネットBシリーズ「ZRD-B12A/B15A」、ディスプレイコントローラー「ZRCT-300」になる。
Cシリーズは高コントラストで豊かな階調表現が特長。オフィスエントランスやロビー、ショールーム、博物館・美術館などでの使用に適しているとのこと。Bシリーズは広色域を維持しながらも高輝度な映像を映し出し、外光の反射を抑えた表面処理により、特にバーチャルプロダクションや放送局スタジオ、撮影現場の背景など映像制作用途向きとしている。
本体には、従来のCrystal LEDで培ったLED制御技術と、ソニーのテレビ「ブラビア」の信号処理技術を融合させた高画質プロセッサー「X1 for Crystal LED」を搭載。画像に合わせた超解像処理を行うことで、さまざまなコンテンツをよりリアルに表現する「リアリティクリエーション」や、大画面における撮像ボケを低減し、高精細な映像を滑らかな動きで表現する「モーションフロー」機能により、画面に近寄って見ても自然で美しい映像を再現するとのこと。「22ビットスーパービットマッピング」により、豊かで滑らかな階調表現を実現する。
Cシリーズは100万対1の高コントラスト、Bシリーズは低反射コーティングにより明るい環境下においても反射を抑え、1800カンデラ毎平方メートルの高輝度を実現。両シリーズとも、広色域と広視野角を兼ね備える。
本体は、キャビネットを組み上げて大画面を構築するため、両シリーズともに1.26mm/1.58mmのピッチサイズを用意。使用用途や設置場所に合わせて、画面の大きさや縦、横比率を自由に構成できることが特徴だ。1.26mmピッチのキャビネット128個で横9.7m×縦2.7m(8K×2K)の大画面ディスプレイの構築ができ、キャビネットにはベゼルがないので、つなげて設置すると、1枚の大画面に映し出しているような臨場感が得られる。
ロビー使用例
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