ソニーは、Crystal LEDの新シリーズ、Cシリーズ/Bシリーズを2021年夏に発売する。価格はオープン。型名は以下の通り。
Cシリーズは、ディープブラックコーティングと呼ばれる表面処理を施されており、引き締まった黒の表現を特徴とする。Bシリーズは、高輝度モデルで輝度は1800cd/m2を実現。輝度を高めながらも広色域の維持を特徴としている。それぞれ、設置ニーズに合わせて2種類のピクセルピッチサイズ(P1.26mmおよびP1.58mm)をラインナップする。
Cシリーズ/Bシリーズには、新開発の高画質プロセッサー「X1 for Crystal LED」を搭載。これまでのCrystal LEDで培った制御技術とソニーのテレビ「ブラビア」で培った信号処理技術を融合したもので、3つの機能を特徴とする。
1つ目がリアリティクリエーションで、画像に合わせた超解像処理を行うことで、さまざまなコンテンツをよりリアルに表現する機能。2つ目は、モーションフローで、大画面における撮像ボケを低減し、高精細な映像を滑らかな動きで表現する機能。3つ目は、22ビットスーパービットマッピングで、内部処理を22Bitで処理することにより、高諧調を維持したまま信号を出力できる機能を実現しているという。
これまでのCrystal LEDシリーズの課題改善も特徴としている。バックヤードが不要で、省スペース設計が可能。壁掛けやカーブした壁面への湾曲設置も可能としている。本体キャビネットにはファンがなく、静音設計を実現。放熱についても、予備の空調設備を必要としない使い方を可能としている。また、フロントから全てアクセスが可能。壁掛け設置にも対応する。国内でも100V電源駆動が可能。電源設備の特殊な工事を必要としないので、柔軟な設置が可能だという。
画面を構成する一つのキャビネットサイズは、1.26モデルと1.58モデルで共通。例えばピッチ1.26を縦に8、横に8並べることにより220インチで4K解像度のディスプレイの実現が可能。さらに4Kの4倍の数を組み合わせると、8K解像度の440インチを実現できる。
また、ピッチサイズ1.58を選ぶことで、10×10と少ない枚数でも275インチの大型4Kサイズを実現可能。また、スケーラブルな組み合わせが可能で、例えば4K×16Kのような超ワイド画面を作ることも可能なほか、縦に並べることで縦長の画面構成を作るユニークな設置も可能としている。
Cシリーズは高コントラスト、高画質を活かしたBToB用途に最適としている。企業のロビーやショールーム、博物館のような展示に最適としているという。
Bシリーズは、Cシリーズの用途に加えて、特に外光反射に影響されず、高輝度高画質が求められる用途に最適としている。例えば、バーチャルプロダクションはこれまでグリーンバッグを使った撮影で行われていた。このグリーンバッグに代わる背景にLEDウォールを配置し、そこにロケで撮影した映像を流し、それを背景に演者が演じるということで、後編集のコスト削減につながる、またはロケの費用削減などにつながると考えているという。
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