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Garminから小さめスマウォ・Lily誕生。でも「女性向け」かぁ - ギズモード・ジャパン

フェミニンは女性の一面でしかないのよねぇ、と。

Garminが今までとはちょっと違うスマートウォッチ「Lily」を発表しました。何が違うって、ケースが34mmと、他のスマートウォッチよりだいぶ小さいんです。日本でも2月4日予約開始、2月11日発売となってます。訳者個人的にも小さいスマートウォッチを待望してきたので、ついに…!という感じはあります。

ただLilyは「女性向け」を前面に押し出していて、そこが逆に好みが分かれるポイントになりそうです。そのあたりのモヤモヤを交えつつ、米GizmodoのVictoria Song記者がファーストインプレッションをまとめてます。


新しいスマートウォッチを女友だちに見せると、たいていみんな顔をしかめて言うんです。「なんか…大きいよね。てか、ダサいよね。」「私は絶対、そういうのは着けない。」前から何回もスマートウォッチのレビューで言ってるのですが、手首の細い女性たちは、自分たちの存在をちゃんと認めてくれるスマートウォッチを切望してきました。それならGarminのLilyが応えてくれてるじゃん、そう思われるかもしれません。

たしかにある意味、その通りです。LilyにはClassic(日本向け価格2万7800円)とSport(同2万2800円)の2タイプがあり、ケースは34mm、バンドは14mmと細身です。ほとんどのスマートウォッチはケースが40〜44mm、バンドが18〜22mmなので、40mmと34mmの比較でも15%も小さくなっていて、それってすごいことです。私の手首周りは5.5インチ(約14cm)なので、40mmでも別に大丈夫ではあるんですが、それより大きいものはディナー皿をのっけてるみたいに感じます。18mmのバンドも、素材次第ではゴテっと野暮ったくなります。

いわゆる「女性らしい」デザイン

ただしこのLily、小さいサイズってだけじゃなく、明確に「女性向け」にデザインしたんだそうで、そこがちょっとどうなんだろうと思うポイントです。別に「女性向け」ってしなくてもよかったんじゃないかと。今まで私が着けたなかで一番美しいと思ったスマートウォッチはGarminのVivomove Luxeだったんですが、それは完全にユニセックスでした。全体的に、ハイブリッドアナログウォッチのほうが、機能リッチなものよりもファッショナブルです(Withings Move ECGFossil Hybrid HR、Misfit Path、などなど)。

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Image: Garmin

Lilyのデザインには、いくつか「フェミニン」な要素があります。ケースとバンドをつなぐ部分がTバーだし、メタリックな柄入りのレンズもそうだし、色展開も女性っぽいです。うっすらとテクスチャーのある柄入りのレンズを使っていて、そこはちょっと興味を引かれるんですが、Fossil Hybrid HRとかSkagen Jornも似たような、柄入りで単色のディスプレイです。でも「女性向け」っていうとデフォルトで作られがちな、ローズゴールドのケース+ピンクベージュのバンド、みたいなコンボがないところは良かったと思います。

機能は他のGarminスマウォとほぼ同等

機能的には、Lilyは他のGarminのウォッチとそんなに変わらないです。Garminは月経とか妊娠の周期トラッキングを強調してるんですが、それはもう他のスマートウォッチでも使えますよね。Garminの他のウェアラブルと同様に、パルスオキシメーター、ストレス、水分補給、睡眠、心拍トラッキングが使えます。あとはBody Battery機能ってのがあって、ユーザーの残りの体力を教えてくれるので、エクササイズの予定を立てるのに役立ちます。Garminの特徴的な機能の中でLilyに入ってないのはGPS機能だけで、代わりにスマホのGPSトラッキングを使う仕組みになってます。

女性向け=フェミニンとは限らない

GarminによるLilyのメイキング動画によれば、Lilyのデザインには女性がしっかり入っています。今までゴツめのスマートウォッチが多かったのはやっぱり作り手が男性中心って事情もかなりあると思われ、そういう意味でもLilyの存在は有意義だと思います。ただやっぱり女性「だけ」に向けたスマートウォッチがいいかっていうのは別問題なんです。

女性向けのデザインってどうしても、ファッションは性によって別々っていう方向になってしまうんですよね。でもたとえば、私は最近Skagen Falster 3もすごくいいと思ったんですが、これは一見男性っぽいデザインで、文字盤を替えることで女性っぽくしたり、しなかったりできます。私はアクティブなほうなので、あんまり「女性的」なものより、使い回しの効くユニセックスなデザインのほうが好きなんです。

全スマウォに34〜38mmサイズを

理想をいえば、すべてのスマートウォッチが3サイズあるべきだと思います。手首の細い人用の34〜38mm、中くらいの40〜42mm、手首の太い人用の44mm以上、という展開です。たいていのスマートウォッチはバンドとか文字盤をわりと自由に替えられるようになっているので、自分のスタイルに合わせてカスタマイズすればOKです。

小さいスマートウォッチを作ったこと自体は、ほんとに正しい方向だと思います。ただ、「女性向け」に新たなスマートウォッチのラインを作るというよりは、もっとスマートウォッチ全体で、女性とか、男性だけど手首が細い人とか、こういうデザインが好きだけど性的にはニュートラルな人とか、いろんな人のことを考慮してくれたほうがありがたいです。

とはいえ、近頃のスマウォの中では最小となるLily、やっぱり試してみたいです。34mmの文字盤で通知とかいろんなデータとか、どう見えるんでしょうか? 小さめオプションが生まれたことはすごくうれしくて、他のウェアラブルメーカーも追随してくれることに期待してます。ただとにかく、男性用・女性用っていう考え方じゃないほうがいいと思うんです。

Source: Garmin

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