3連ファン、メモリー、ビデオカード、電源ケーブルも光る!
2021年01月31日 12時00分更新
光るパーツを多数使ったライトアップパソコンは、ゲーミングモデルを中心に数多くあるが、その多くはいくつかのファンが光る程度。この理由は簡単で、誰もがライトアップを好むわけではなく、ゲーミングモデルでも光らない方がいいと考えている人もいるからだ。
しかし、せっかく高価なパソコンを購入するなら、美しく彩りたいと思う人も少なくない。パソコンを使用するといっても、見るのはディスプレイ、操作するのはキーボードとマウスとなるため、パソコン本体の存在を意識することはほとんどない。しかし、美しく光り輝いていれば、これ以上はない存在感となる。パソコンの性能とは直接関係ないものの、見た目にこだわりたい人にとっては、魅せる要素として重要なものとなる。
極端な話、既存BTOパソコンにおけるゲーミングモデルのライトアップは、興味がない人にとってはムダ、ほしい人にとっては物足りないという、なんとも中途半端なものになってしまっている気がする。
サイコムが販売する「G-Master Luminous Z490 RGB」が以上のようなほかのモデルと大きく違うところは、使用しているパーツのほぼすべてが光る事。ライトアップが不要な人はターゲットとしておらず、それこそ、“好きな人にはたまらない”を目指したモデルとなっているのだ。
今回は、G-Master Luminous Z490 RGBがどこまでライトアップにこだわっているのかについてを中心に紹介していこう。
CPU | Core i7-10700K(3.8GHz~最大5.1GHz)、8コア/16スレッド |
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グラフィックス | ROG-STRIX-RTX3070-O8G-GAMING(試用機はROG-STRIX-RTX3070-O8G-GAMINGを搭載)、サイコムオリジナルVGAサポートステイ |
メモリー | 8GB×2 G.SKILL Trident Z RGB DDR4-2933(試用機は8GB×4) |
ストレージ | 512GB SSD(Intel SSD 660p Series) |
CPUクーラー | CoolerMaster ML120L V2 RGB |
マザーボード | ASUS ROG STRIX Z490-F GAMING |
電源 | Lian Li Strimer 24PIN/8PIN(マザーボード24PIN、ビデオカード8PIN用RGB発光電源延長ケーブル) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
こんなところも光るの!? と驚くコダワリ構成
さっそくどんな風に光るのかを見ていこう。見やすいようサイドのガラスパネルを外した状態で撮影しているため、実際の見え方とは多少異なるが、そのぶん光っている部分を確認しやすいはずだ。まずは光らせていない場合の全体を覚えておいてほしい。
光っていない場合は、ほぼ白と黒のみのシンプルな色合い。内部はキレイにまとめられ、余分なケーブルが排除されていることもあり、光らせなくても美しい。
さて、このパーツのうちどこが光るのかを紹介していこう。
光らせる前から目立っているが、光らせるとさらに目立つのが、ケース内上部に取り付けられている3連ファンだ。通常ケースファンであれば、前面から背面へと風が抜けるよう配置されるのだが、G-Master Luminous Z490 RGBはライトアップパソコンということもあり、あえて側面に向けて配置しているのが面白い。
ちなみにこの部分は奥に電源と給排気口があるため、ケースの構造上、この向きでも多少の冷却効果上昇が見込めるようになっている。完全な飾りではなく、実用性も兼ねている点もポイントが高い。
ファンの下にはLEDストリップを装備。これは側面よりもケースの内部全体を明るく照らす役割となっている。
CPUクーラーは、CoolerMasterの「ML120L RGB」を採用。120㎜とラジエーターは小さめだが、Core i7-10700Kを冷やすのであれば十分な性能を発揮してくれる。ラジエーターを冷やすファンだけでなく、水冷ヘッドののロゴ部分もしっかりと光るのがうれしい。
メモリーはG.Skillの「Trident Z RGBシリーズ」。LED搭載メモリーとしては従来からあり、そしてド定番とも呼べるモデルだ。別途LEDを光らせる電源ケーブルが必要なく、さらに、色も好みで設定できるというのが特徴だ。標準構成では8GB×2となっているが、今回試用した構成では4枚装着されていた。こだわるなら、4つのスロットすべてをこのメモリーで埋めておきたい。
電源ケーブルにLian Liの「Strimer 24PIN」と「Strimer 8PIN」を採用し、マザーボードとビデオカードに供給する電源ケーブルまで光るよう工夫されている。この電源ケーブルは延長ケーブルとなっているため、電源ユニットの種類に寄らず装着できるというのが強み。そのため、BTOで別の電源へと変更しても、光る電源ケーブルは利用できる。
今回試用したG-Master Luminous Z490 RGBの構成では、ビデオカードはGeForce RTX 3080を搭載した「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」が搭載されていた。ビデオカードは、LEDを搭載しているのがファンとなるため、実は装着時によく見えないモデルも少なくない。
しかし、このモデルはボードの上部、つまりマザーボードに装着したときにケース側面側が光るよう工夫されている。こういったパーツをしっかりと採用しているあたり、ライトアップを重視したモデルだというのがよくわかる。
ここまでパーツ単体ごとに紹介していったが、では、全部を光らせるとどうなるのかといえば……下の写真を見てもらえれば、ひと目でわかるだろう。さすがにフロントの下部までは網羅できていないとはいえ、一部に偏ったりすることなく、ケース内のほぼ全域がライトアップされている。
もう少し明るくしたいというのであれば、G-Master Luminous Z490 RGBをベースに、LEDストリップなど好みのパーツを追加してやるといいだろう。
ケースは「InWin 303 RGB」が採用されているため、フロントパネルのロゴやUSBポートなどが光る仕様となっている。机の下、足元にパソコンを置く場合、USBポートが見づらいことも多く、この光る仕様は意外と便利だ。
色やパターンはユーティリティから自由に設定可能
G-Master Luminous Z490 RGBは、マザーボードやビデオカードにASUSのパーツを採用していることもあり、光らせる色やパターンは「AURA Sync」で制御できる。個々のパーツは勝手に光るのではなく、すべてのパーツを同一色にする、緩やかに変化させるといった設定が可能だ。この設定は、「Armoury Crate」というユーティリティのAURA Syncの項目で変更できる。
ただ光らせるだけでなく、その光らせ方をカスタマイズすることまで考えられた構成となっているのが、G-Master Luminous Z490 RGBのこだわりだといえる。
今回は最大の特徴であるライトアップ部分について細かく紹介してきたが、次回はマシンとしてどのくらいの性能なのかについて、いくつかのベンチマークソフトを使い紹介していこう。
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