これからの活躍が楽しみ!
NASAの火星探査車パーサヴィアランスはジェゼロ・クレーターへの着陸に成功しました。探査車の6つの車輪がしっかりと火星の土を踏んだのです。
パーサヴィアランスは米国東部標準時の18日15時55分(日本時間19日5時55分)かつては湖と三角州だったとされるジェゼロ・クレーターに着陸。NASAのスポークスパーソンは着陸を確認した直後、同探査車が「火星の地表で生きている」と言いました。約1025kgの探査車はこれから2年間、かつて火星に存在していたと考えられる微生物の証拠を探して過ごします。
パーサヴィアランスとは
パーサヴィアランスはソジャーナ、スピリット、オポチュニティと現在も運用中のキュリオシティに続く火星に到着した5つ目の探査車になります(動かないタイプの探査機InSightも火星を探査中)。なおパーサヴィアランスは今月、火星に到着した3つのミッションのうちの1つで、これは去年の夏にローンチウィンドウが開いたことによるものです。同車に先駆けて、軌道から火星の大気を観測するアラブ首長国連邦のHope(ホープ)探査機と、オービターとランダーを含む中国の天問1号ミッションが到着しています。
火星着陸に成功
NASAは今までもっとも厳しい着陸になるだろうと語っていたので、無事に着陸するという保証はありませんでした。NASAのライブ配信では降下と着陸のどのステージも順調そう見えましたが、ミッションの管制官たちの声が緊張していたのは明らか。パーサヴィアランスは速度19,500 km/hに達しながら大気圏突入に耐え抜いて、新ナビゲーションシステムを頼りにして危険地帯の中の安全な地点にたどり着きました。
同探査車が初めて送ってきた写真には、探査車の近くに小石があって比較的滑らかでホコリっぽい地表が写っていました。
見たこともない火星の写真が見れそう
プルトニウムを動力源とし27億ドルが投じられた同探査車は旅のお供である小型ヘリコプターIngenuity(インジェニュイティ)とともにNASAに状態を評価されるので 、しばらくはのんびりすることに。ミッションのスペシャリストたちは探査車の前後部分を見たいでしょうから、パーサヴィアランスの初任務の1つは写真撮影になります。同探査車にはなんと23台もの異なるカメラが搭載されているので、火星のこれまで見たことないような光景を提供してくれることでしょう。
パーサヴィアランスの電池の再充電などすべてが問題ないと想定して、Mars 2020チームは同車の正確な位置を確かめ、ロボットアームを含むすべてのコンポーネントとシステムがちゃんと動作しているかを確認します。この段階でもパーサヴィアランスは、セルフィ―などの写真を撮り続けます。さらに最初の2週間のうちに、初ドライブにも行くでしょう。その後すぐに、インジェニュイティの初飛行を含むミッションの科学ステージが開始されるはず。さまざまな機材がかつてクレーターに存在していた生命の痕跡を探します。
ゆくゆくはサンプルを採集して、後続のミッションで回収して地球に持ち帰ってもらうためにそれを地表に残すという任務をこなすことになります。
今回の着陸の成功は火星探査が新しいフェーズに入ったという合図です。すばらしい発見に備えましょう!
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