入荷状況は不安定なままだが、超品薄状態からは脱したと言っても良いビデオカード。高精細な画質でゲームを楽しめるWQHDゲーミングや、フルHDでの144Hzオーバーの高リフレッシュレートゲーミングといった今最も注目のゲームプレイ環境をターゲットにしたNVIDIA最新アッパーミドルGPUとなる「GeForce RTX 3070 Ti」搭載ビデオカードも在庫が潤沢だ。
そんなビデオカードのなかでも、とくにラインアップが充実しているのがGIGABYTEだろう。簡易水冷システムや本格水冷向けのウォーターブロックを標準で装備した「WATERFORCE」シリーズをはじめ、高いGPUクロックや強化された電源回路などこだわり満載の「AORUS」シリーズに、ホワイトカラーのGPUクーラーに惹かれる、クリエイティブ向けの「VISION」シリーズ、そして最も店頭で見ることがあるメインストリーム向けとなる「GAMING」シリーズと、予算や環境に合わせて選べるようになっている。
そんな充実のラインアップのなかから、GeForce RTX 3070 Ti、メインストリーム向けといった注目キーワードにマッチする「GeForce RTX 3070 Ti GAMING OC 8G」(型番:GV-N307TGAMING OC-8GD)を触る機会を得られたので、実力をチェックしてみた。
RTX 3070 Tiの性能を引き出すために
大幅強化されたクーラーに注目
GV-N307TGAMING OC-8GDの最大トピックは、GeForce RTX 3070を搭載するGV-N3070GAMING OC-8GDから大幅に強化されたGPUクーラーだろう。CUDAコアの増加や、GDDR6Xメモリーを採用したことで約1.53倍の608GB/secにアップしたメモリー帯域で、パフォーマンスを引き上げたRTX 3070 Tiだが、同時にTGPも70Wプラスされた290Wに上昇している。
GDDR6Xメモリーも、GPUクーラー次第では温度が90度に達することもある高発熱なだけに、GPUクーラーの強化は大きな魅了と言える。それもGV-N3070GAMING OC-8GDからの価格上昇を数千円に抑えながら実現しているのがうれしいところだ。まずは、そんなGV-N307TGAMING OC-8GDのスペックとともに外観を眺めていこう。
GV-N307TGAMING OC-8GDは、型番の“OC”からもわかるように、オーバークロックモデルになる。GPUブーストクロックはリファレンスクロックの1770MHzから1830MHzに引き上げられている。メモリーはGDDR6X 8GBで、メモリークロック1188MHz/メモリースピード19Gbpsになっている。PCI補助電源は8ピン+8ピン仕様で、出力インターフェースはDisplayPort1.4a×2、HDMI2.1×2になっている。
流行のデュアルBIOSも備えており、GPUコアクロックは同じだが、ファン回転数を抑えた「SILENT」モードを備え、デフォルトの「OC」モードからスイッチで切り替え(要再起動)可能になっている。
保証期間はオンラインから、GIGABYTEのアカウントを作成のうえ、登録することで2年間プラスされる4年保証に延長することができる(購入後30日以内の登録。国内正規代理店扱い品のみ)。高額な買い物だけに、無償で4年間に延長できるのはプラスポイントだ。
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