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「ルパン・ザ・サ~ド♪」でハンドルが取れたクルマって? ルパンが乗りこなした名車3選 - auone.jp

モンキー・パンチさんのコミック代表作『ルパン三世』は、2021年でテレビアニメ化50周年を迎えました。劇中には様々な名車が登場し、迫力満点なカーチェイスも見どころのひとつです。代表的な「ルパンの愛車」を3つ紹介します。

第1作目のオープニングで豪快にガラスを突き破るルパンの愛車とは

 モンキー・パンチさん原作の国民的大ヒットコミック『ルパン三世』は、1967(昭和42)年に漫画連載がスタート。1971(昭和46)に第1作目のアニメ放送がはじまり、2021年でアニメ化50周年です。さらに10月より新作テレビアニメ『ルパン三世 PART6』の放送が決定し、いま再び注目を浴びています。

 大泥棒アルセーヌ・ルパンの孫、ルパン三世が次元大介や石川五ェ門(表記は作品により異なる)らとともに世界を股に掛けて活躍する物語ですが、劇中では様々なクルマが登場し、それらによる派手なカーチェイスなども見どころのひとつ。今回はルパンが乗りこなした印象的な名車を3つピックアップして紹介します。

●メルセデス・ベンツ「SSK」

 アニメ『ルパン三世』の原点ともいえる記念すべき第1作目の、まさに“最初”に登場するのがSSKです。黄色いボディカラーのクルマが、オープニングでガラスを突き破って登場するシーン、脳裏に焼き付いている視聴者も少なくないのではないでしょうか。この時からルパンは豪快なドライビングテクニックで、銭形警部ら警察とカーチェイスを繰り広げていました。

 1928(昭和3)年に発売されたSSKは、排気量7000ccという巨大な直列6気筒エンジンを搭載していました。ただ、劇中ではフェラーリの12気筒エンジンにカスタマイズしているという設定で、最高速度は異例の190km/hオーバーだったそうです。

 ちなみにこのSSKは、宮崎 駿さんの映画初監督作品として名高い『ルパン三世 カリオストロの城』にも、回想シーンで登場しています。

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メルセデス・ベンツ「SSK」(画像:ダイムラー)。

●アルファロメオ「グランスポルト・クアトロルオーテ」

 いまではおなじみとなった、ルパンのジャケットが赤色になったアニメ第2作目。同作でルパンが乗っていた愛車が、アルファロメオ「グランスポルト・クアトロルオーテ」です。CMに移る前のアイキャッチで「ルパン・ザ・サ~ド」というコーラスとともに、このクルマへかっこよく乗り込もうとしたルパンが、外れたハンドルを片手にずっこけるカットが印象的でした。

 劇中のボディカラーは赤。正面から見た2つの丸いヘッドランプが際立っていました。実車はノーズの長い2シーターのオープンカーで、1965(昭和40)年から1967(昭和42)年の2年間しか生産されず、台数も限られていたため、いまや貴重なクルマです。第1作目のメルセデス・ベンツからアルファロメオに乗り継いだルパン、どうやら高級車がお好きのようです。

名作『カリオストロの城』でカーチェイスを繰り広げたルパンの愛車

●フィアット「500」

 ルパンが乗る愛車として特に有名なのが、前述の『ルパン三世 カリオストロの城』に登場したフィアット「500(チンクエチェント)」でしょう。

 比較的小さくかわいらしいシルエットのクルマで、劇中のボディカラーは黄色です。ルパンと次元がギュウギュウ詰めで乗りながら、命がけのカーチェイスを繰り広げるシーンや、車内をお札でいっぱいにしながら運転するシーンは印象的。冒頭からエンディングまで全編に渡って大活躍しました。

 “イタリアの国民車”として知られるフィアット500は1957(昭和32)年に登場。空冷2気筒479ccエンジンを搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)車です。

 実車の最高速度は90km/hですが、これまた劇中ではルパンがカスタマイズしており、足元の左側にあるレバーを引くと、後部のリアフードがオープン。スーパーチャージャーが姿を現し、まるでロケットのような爆速ダッシュを見せました。

 そのような劇中の活躍ぶりもあってか、人気芸人である千原ジュニアさんが旧車の500を愛用するなどしており、今なお人気の高い1台です。

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フィアット500(画像:ステランティス)。

『カリオストロの城』にわざわざ登場させた宮崎 駿監督の愛車

●番外編 シトロエン「2CV」

『カリオストロの城』のヒロインで、カリオストロ公国の公女クラリスが乗っていた車がシトロエン「2CV」。クラリスがピンク色の2CVに乗って追っ手から懸命に逃げるシーンが描かれました。

 実は、監督を務めた宮崎 駿さんの当時の愛車がシトロエンだったため、自身の愛車にクラリスを乗せたそうです。

 2CVはシトロエンを代表するモデルのひとつで、1948(昭和23)年に発売されると、フランスの一般国民も手が届く大衆車として普及。1990(平成2)年に生産が終了するまで40年以上ものロングセラーになったクルマです。当時としては画期的なテクノロジーが搭載されており、前輪駆動、空冷2気筒エンジン、独自のサスペンションなどが挙げられます。

 劇中では、追っ手との激しいカーチェイスにより2CVはボロボロになってしまいましたが、いまなお世界中で多くのコレクターに支持される名車の一つです。

※ ※ ※

 以上、『ルパン三世』シリーズで活躍した名車を紹介しました。今後の『ルパン三世 PART6』ではどんな車が登場するのか、注目してみるのもよいかもしれません。

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