2020年11月2回目のリリースとなる本バージョンは,「Optional」(随意選択)とはあるもののWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版で,国内では11月20日19時に販売が始まる「Radeon RX 6800」シリーズに対応したのがポイントだ。
それに加えて,MMORPG「World of Warcraft」の最新拡張パック「World of Warcraft: Shadowlands」への対応も謳われている。ただ,性能向上については言及がないので,AMDが同作での動作を確認したと理解しておけばよさそうである。
もう1つ,Adre
これらのプリセットを選択することで,動作クロックやファン回転数の自動設定が行われるという。
AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであればAdrenalin 2020 20.11.2を導入してみてもいい。ただ,RDNAアーキテクチャのGPU――Radeon RX 6800およびRadeon RX 5000シリーズ――を使用している場合,ゲームにおいて未解決の問題が多数報告されているので,該当するゲームをプレイしている人は,様子を見るのもありだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 20.11.2の対応GPU
- Radeon RX 6800シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2020 20.11.2の対応APU
- Ryzen 4000Gシリーズ
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.11.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdre
- Display Driver Package:20.20.33.02-201105a-360732E
-Rad eon Soft ware Adre nalin 2020 (←20 .20 .33 .01 -201 016a -360 073E -Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2020.1113.1501.27036(←2020.1104.2135.38847)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01471(←9.14.10.01451)
- OpenGL:26.20.11000.14757(←26.20.11000.14736)
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.16
- Vulkan Driver:2.0.159(←2.0.158)
- Vulkan API:1.2.152
●Adrenalin 2020 20.11.2おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2020 20.11.2における新要素
- Radeon RX 6800シリーズに対応
- World of Warcraft: Shadowlandsに対応
- 以下のVulkan拡張に対応
・VK_KHR_fragment_shading_rate:1度のフラグメント(ピクセル)シェーダ呼び出しで,複数のピクセルをシェーディングするための機能
●Adrenalin 2020 20.11.2で解決した問題
- 一部のシステムでデスクトップ録画と「Instant Replay」を有効にすると,全画面でのビデオ再生時に表示の障害やスタッター(かくつき)が生じることのあった問題
- Radeon RX 500シリーズで,スリープから復帰したあとにカスタムファン設定が保持されないことのあった問題
- Radeon RX 500シリーズで2台以上の高リフレッシュレートディスプレイを接続しているとき,FreeSyncを有効にすると,GPUアイドル時やWindowsデスクトップにおいてグラフィックス表示が破綻することのあった問題
- ゲームをプレイ中に「Performance Metric Overlay」をオフにすると,映像表示が止まったり,途切れたりすることのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズで「Xuan-Yuan Sword VII」を実行すると,本来よりも描画性能が低下することのあった問題
- 「Serious Sam 4」でグラフィックスAPIをVulkanに変更すると,マウスポインターの表示がおかしくなることのあった問題
- Radeon RX 5000シリーズで「Far Cry Primal」を実行すると,表示の一部が破綻することのあった問題
●Adrenalin 2020 20.11.2における既知の問題
- 一部のゲームでボーダーレスのウインドウ表示を使用していた場合,FreeSyncが有効になっていると,ゲーム画面がちらつく場合がある
- 「Metro Exodus」「Shadow of the Tomb Raider」「Battlefield V」「Call of Duty: Modern Warfare」「Call of Duty: Black Ops Cold War」でDirectX Raytracingを有効にすると,ゲームがクラッシュすることがある
- RDNAアーキテクチャのGPUでは,Radeon Softwareにおける異方性フィルタリングの設定がDirectX 9対応アプリケーションで有効にならない
- Radeon RX 6800シリーズで「Crysis Remastered」を実行すると,キャラクターモデルが破綻することがある
- Windows 7搭載システムにおいて,「World of Warcraft: Shadowlands」でDirectX 12を有効にすると,ゲームが起動できないことがある
- RDNAアーキテクチャのGPU搭載システムにおいて,一部のゲームでボーダーレスのウインドウ表示を使用したうえで,セカンダリ以降のディスプレイで「Netflix」のアプリケーションを実行すると,画面がかくつくことがある
- Radeon HD 7800シリーズでは,Radeon Softwareによる録画やストリーミング機能が機能しないことがある
- RDNAアーキテクチャのGPUでは,Battlefield Vにおいて反射の表現がちらつくことがある
- 「HDMI Scaling」のスライダーを変更すると,フレームレートが30fpsに固定されることがある
- Radeon RX 5700シリーズでは,「Performance Metric Overlay」やパフォーマンスチューニングタブでアイドル時に実際より高いクロックが表示されることがある。しかし,表示が誤っているだけで,実際の消費電力や性能に影響はない
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
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