AIを活用して画質や音質を自動で最適化する「HCX Pro AI processor」を新搭載。HDMI 2.1のVariable Refresh Rate (VRR) および High Frame Rate(HFR)にも対応することに加え、HCX Pro AI processorによる高速処理によって、ゲーミング用途における超低遅延も実現するという。
HDR規格は、先日発表された新機能「HDR10+ Adaptive」にも対応。同機能は「さまざまな視聴条件のもとで制作者の意図を完全に実現できる」ことを目的にしたもので、HDR10+のダイナミックメタデータをリアルタイムの環境光情報と組み合わせることで、シーンごとにディスプレイの輝度レベルを自動的に最適化するとしている。
また、Dolby Vision IQ、Dolby Vision、Filmmaker Mode、HLG Photoにも対応。 Filmmaker Modeでは、光量に応じて映像を動的に調整する独自機能「Intelligent Sensing」も追加した。
HCX Pro AI processorでは、再生中のコンテンツをリアルタイムに解析。学習したライブラリと比較し、再生中のコンテンツに最適な画質や音質に自動調整する。
例えばサッカーを視聴している際には、フィールドの草や選手をよりリアルに描写するようにするとともに、音声もまるでスタジアムにいるかのように自動調整すると説明。また、映画では数十年におよぶハリウッドとのコラボレーションに基づく知見を活かして画質を最適化するという。
同プロセッサーの高い処理能力によって、ゲーミング用途での低遅延化も実現。有機ELテレビとして業界最高クラスの低遅延性を実現したという「Game Mode Extreme」を搭載している。
なお、ゲームモードではHDMI Signal Power Linkにも対応。これにより、古いセットトップボックスやPCなど、CEC非対応端末でも本機と接続して使いやすいよう配慮している。
音質面もさらに強化し、上向きスピーカーに加え、新たに側面放射の横向きスピーカーも備えた「360°SoundscapePro」システムを採用。正面、上、横向きのスピーカーを組み合わせることにより、ドルビーアトモス音声の没入感をさらに高めるとしている。なお、スピーカーは従来から引き続き「Tuned by Technics」となる。
そのほか有機ELパネルは、引き続き特注のMaster HDR OLED Professional Editionを採用。独自にカスタマイズされた有機ELパネルによって、さらなる高輝度化およびダイナミックレンジの拡大を実現したとしている。
画質チューニングにおいては、ハリウッド映画のヒット作に多数関わった制作会社Company 3の創設者でありCEOである、カラーリストのStefan Sonnenfeld氏とコラボレーション。Stefan Sonnenfeld氏のノウハウを画質チューニングに注入しており、また実際に氏も制作現場のリファレンスモニターとしてパナソニックの有機ELモニターを採用しているという。
スマートテレビ機能では、独自OSの最新版「MY HOME SCREEN 6.0」を搭載。UIをリニューアルし使い勝手を向上させたほか、Bluetooth端末の2台同時接続に対応し、例えばワイヤレスヘッドホンを2台接続して深夜にふたりで映画を楽しむなどといったことが可能となっている。
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