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HyperX Cloud II Wirelessレビュー:シンプルかつ正統派なゲーム用ヘッドセット - ギズモード・ジャパン

変化球なし、まっすぐ。だが、それがいい。

イヤフォンにヘッドフォン、用途や使用環境、予算に応じて、昨今は選択肢がかーなりありますが、今回米Gizmodoがレビューしたのは、HyperXのゲーム用ヘッドセットHyperX Cloud II Wireless。去年、新ゲーム機が手に入ったというラッキーな人、ゲーム用ヘッドセット探してませんか? 必要な機能をしっかりつけたシンプルなヘッドセット、ここにあります。


たまに思うことあるんですよね、ゲーム用ヘッドセットやりすぎだろって。RGBライトとか、モーター内蔵とか、ちょっと仰々しすぎだろって。ゲーム用ヘッドセットにそこまで求めてなくて、「普通にいいやつ」でいいんです。「普通にいいやつ」が欲しいんです。付け心地よくて、音が安定してて、バッテリー持ちと接続がよくて、定番デザインな、そんな「普通にいいやつ」。HyperXの通常版からアプデされたワイヤレス版のCloud II Wirelessは、まさにその「普通にいいやつ」です。ゲーム用ヘッドセットはこうあるべきという答えのようなアイテムだと思います。

HyperX Cloud II Wireless

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Photo: Sam Rutherford

これは何?:HyperXのゲーム用ヘッドセット。

価格:150ドル(約1万5400円)。

いいところ:間違いないデザイン、シンプルな操作性、バッテリー持ち、どの音域でも安定したオーディオクオリティ、取り外しできるマイク。

残念なところ:同梱のUSB-Cが短い、ライバル機種と比べると若干高い、Bluetooth非対応。

デザインは通常版と同じだけどそれでいい

まずはデザイン。通常版であるCloudヘッドセットと瓜二つですが、それでよし。数年前にやった100ドル以下のベストゲーム用ヘッドセットの記事で、初代HyperX Cloudは2位にランクイン。1位に輝いたのはSteelSeriesのArctis 5でしたが、それは3時間のゲーム時間で、Arctis 5の方が通気性がよくてつけ心地が少し上だったという理由から。CloudとArctis 5の差は本当にわずか、接戦でした。

てことで、Cloudのデザインに問題ないので、ほぼ同じでいいんです。安定感あるアルミニウムのバンドに大きめのパッド、柔らかい低反発のイヤカップ。右側には、ON/OFFボタン、ミュートボタン、音量ホイールあり。それだけ? と思いつつ、最低限必要な機能は網羅されています。ただ、他社のワイヤレスヘッドフォンによくある、ゲーム・チャット用のダイアルはあってもよかったかなーと。

装着したままの通話には注意

前モデルと同じく、Cloud II Wirelessは密閉型のパッシブノイズキャンセリング。かなり遮音性が高いので、装着したまま喋るときは注意。自分の声も聞こえづらいレベルです。僕は普段オープンタイプのヘッドフォン使っているので、Cloud II Wirelessつけたときめちゃくちゃ大きな声で話しちゃってました。

音質はデフォルトのままでも十分いい!

音質もよく、どの音域でも引き締まった音が出ていました。低音もこもってない。HyperXのアプリからオーディオ設定いじれますけれど(バーチャル7.1サラウンドサウンドへの切り替えも可能)、デフォの設定がとてもよかったのでそのままでも十分です。箱から出して、パソコンに接続ドングルつないで、ヘッドセットの電源いれて、ゲームスタート。シンプル、それがいい!

マイクの音質はゲーム用途としては満足できるレベル

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同梱アクセサリ:取り外し可能なマイク、ワイヤレスドングル、USB-A/USB-C充電ケーブル。
Photo: Sam Rutherford

マイクは取り外しが可能。先端にブームマイクが付いており、コードを曲げることができるので、クリアに音を拾えます。マイク自体にも周辺音をカットするノイキャン機能が搭載されており、なかなか効果的ではありますが、特筆してスゴイというわけではなく。まぁ普通に効いてるという感じ。

Blue Yetiのスタンドマイクと比較してみたら、そりゃBlue Yetiの方がより詳細に僕の声を拾ってくれますし、Discord経由で友達と喋ってみたところ、Cloud II Wirelessは声が平坦に聞こえたという意見もありました。が、だから何だと。そもそも、用途が違うから比べること自体がナンセンスでした。ゲーム、今はゲーム用のヘッドセットの話。ゲームしている時に一番大切なのは、言っていることをクリアにはっきり伝えることなので、声がちょっとフラットかな? とか問題ではないわけです

Cloud II Wirelessの魅力、強みは、僕はバッテリー持ちと接続のよさにあると思います。HyperX公式では、バッテリー持ちは30時間。レビューしてみた結果、確かに公式発表に近いものでした。使い方(1日何時間ゲームするか)にもよりますが、レビュー中は2週間に1度の充電で大丈夫でした。

ワイヤレスの接続距離は、これまた公式では最大20mとなっています。レビュー中、1,000平方フィート(約93平方m)のマンションの部屋でどこにいても接続良好。ドアから外に出て、エレベーターホールまで行って初めて接続が切れたぐらいなので、十分すぎます。

ちょっとした不満がちらほら

Cloud II Wirelessに大きな不満はないのですが、強いて言えば数点あります。まず、同梱のUSB-A/USB-C充電ケーブルが短い。2フィート(約60cm)くらいしかないので、充電しながらだと非常に使いにくい。次、付属のUSB-Aドングルの使い勝手が悪い。Nintendo Switchをドックから外して手に持っちゃうと使えず。SteelSeriesのArctis 1 WirelessはUSB-Cドングルなんだけどなぁ。となると、Cloud II WirelessのメインターゲットはパソコンまたはPS4ゲームユーザーということになっちゃいますね。仕様に明記はされていないものの、PS5でも使えました(マイクロソフトは独自信号を採用しているので、Xboxでは使えず)。

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Photo: Sam Rutherford

あと気になるのは価格。150ドル(約1万5400円)なんです。これ、他社のバジェットワイヤレスヘッドフォンと比べるとちょっと高いですね。でも、個人的には、Cloud II Wirelessの使い勝手と性能のよさを考えると、ちょっと高いのも許せます。定番かつ安定感のあるデザイン、良オーディオ、取り外し可能でクリアなマイク、バッテリー持ち良好、接続非常によし。「普通にいいやつ」に求めるすべて、いやそれ以上がつまっていると思います。ゲーム用にシンプルなやつでいい、シンプルなやつがいいという人には、オススメですよ!

まとめ

・バッテリー持ち30時間! ワイヤレス接続距離20m!

・USB-Aドングル使用なので、スマホとの相性は悪い。

・パソコン、Nintendo Switch(ドックモード)、PS4で使用可能。記載はないもののPS5もいける。Xboxは非対応。

・同梱のUSB-A/USB-Cの充電ケーブルが60cmほどで短いので、充電しながらは使えない。

Source: HyperX

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