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TileがAR機能搭載の「持ち主を紛失物のもとまでガイドする」最新トラッカーを開発中! - GIZMODO JAPAN

スマホを失くした時用に、トラッカーアプリ用スマホ買わなきゃ…。

「外出するときは、家のカギ探しから始まる」という、私のような方に朗報です! Tileが最新の高性能「探し物トラッカー」を開発中だとTechCrunchが報じています。なんでも、超広帯域技術(ウルトラワイドバンド、UWB)と拡張現実(AR)機能により、現在のBluetooth式トラッカーを大幅に性能アップさせているんだとか。

UWBで誤差5~10cmで紛失物の位置を特定

新型のUWBトラッカーも現行商品と同様、短距離ワイヤレス通信プロトコルを採用。ただBluetoothはもちろん、Wi-Fiと比べても探し物の位置や距離を検知する精度はかなり高めだそう。 Electronic Designによると、BluetoothやWi-Fiの位置・距離検知能力には数mの誤差がありますが、空間認識能力のあるUWBは誤差5~10cmにまで改善

たとえば、テレビのリモコンを失くした際、「リビングのどこか」ではなく、「ソファのクッションに挟まってるよ!」と教えてくれるようになるわけで、これは大きな違いがありますね。

通知音が届かない場所でも、ARが紛失物の元までガイドしてくれる

ただ、探し物が車の中や猫のお尻の下にあるときなど、トラッカーからの「ここだよー」という通知音が聞こえないことも。そんなときは、Tileアプリのカメラ機能に搭載されたARが文字どおりユーザーを探し物のもとにガイドしてくれます(ゲームのウェイポイントのイメージ)。

TechCrunchが匿名の情報源から入手した新アプリ機能のコンセプト図がこちら。

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Image: Tile via Gizmodo US

トラッカー自体の外観は現行のTile MateやTile Proとほぼ変わらない正方形。キーホルダーに取りつけるもよし、粘着テープなどでスマホやタブレットなどのデバイスに貼りつけるもよし。

前出の情報源によると、新しいUWBトラッカーは今年後半にリリース予定で、UWB対応のiOSおよびAndroidデバイスをサポートするそうです。価格はまだ不明ですが、最新テクノロジーを搭載することから、現行モデルよりは高くなると思われます。

まだまだ発展途上の最新テクノロジー。でも現行モデルより優秀!

ただ、「超広域」と名はついているものの、まだ短距離通信なので、たとえばロサンゼルス空港のカフェに置き忘れたラップトップを、ニューヨークに着いてから追跡するのはちょっと無理。しかも、最新アプリに対応するスマホがAppleのiPhone11とiPhone12、SamsungのGalaxy Note 20UltraとGalaxyZ Fold 2のみ(執筆時)。ちなみに、両社はTileに対抗すべく、独自のBluetoothトラッカーを開発中とのうわさも。UWBはまだ新しいテクノロジーなので、すべての機種に標準装備されるのはまだ先の話になりそうです。

とはいえ、新作のトラッカーの構想自体はかなりの優れもの。UWBとARの合わせ技があれば、たとえば聴覚障害や難聴で通知音が聞こえないユーザーや、認知症など記憶障害を持つ方にとってもアクセスしやすいデバイスになるはず。

なにより、私のようなうっかりさんにとって、このような最新テクノロジーは本当にありがたい! 家の鍵や車のキーの捜索にこれまで何時間を費やしてきたことか…。ただ、紛失物がスマホの場合、UWBもARも、宝の持ち腐れになるのでご注意を。いずれにしても、現行のTileトラッカーよりも使いやすくなるはずなので、続報に期待しましょう!

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