米Googleは現地時間の18日、PC用Webブラウザ「Chrome」に自動字幕起こし機能を追加した。同機能を利用すると、SNS上の動画や、ニュースサイトなどに埋め込まれている動画、ポッドキャスト、ラジオコンテンツなどの音声がリアルタイムに文字化される。この機能は日本でも利用できるが、現在対応している言語は英語のみ。
自動字幕起こしの設定は、Chromeの設定から詳細設定を選択後に表示されるユーザー補助機能内でオン・オフを切り替えられる。PCに保存している動画や音声も、Chromeを使って再生すれば自動で字幕が表示される。音声と字幕はデバイス上でローカルに処理される。
Windows/Mac/Linux向けに配布されているChrome最新版で利用でき、近日中にChromeOS版でも利用可能になる。Android端末では2019年10月時点で、自動字幕起こし機能が利用できるようになっている。
Googleは同機能を利用すれば、騒がしい環境でも音量を上げることなくコンテンツを楽しめるとしているほか、世界中で4億6,600万人いると言われている聴覚障がい者や難聴者にも有用だとしている。
自身も聴覚に障害があるというGoogle Workspaceのソフトウエアエンジニア、Laura D’Aquila氏も「自動字幕起こし機能を使うことで、字幕設定がない動画の視聴を諦める必要がなくなり、家族や友人、同僚と、その動画について会話ができるようになった。先日もチームで行なったビデオ会議の映像が送られてきたが、自動字幕起こし機能を使って、内容を理解し、リアクションを返すことができた」と述べている。
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