YouTube、楽しんでますか? 子どもから大人まで大人気のサービスですよね。そのYouTubeが7月に新機能をリリースしました。「YouTube ショート」(2021年8月22日時点ではベータ版)です。
YouTube ショートは最長60秒の縦型動画を閲覧、投稿する機能です。これまでも、YouTubeアプリやブラウザでショートを見られましたが、今回、アプリから動画を投稿できるようになりました。
閲覧したいときは、ブラウザ版YouTubeで「#shorts」と検索するか、各チャンネルの「ショート」カテゴリで探します。でもYouTube ショートを見るなら、断然アプリがおすすめ。YouTubeアプリの「ショート」タブをタップすると、スマホの全画面でショートが再生されます。評価ボタンやコメント機能があり、次の動画に飛ばしたい場合は上にフリックするなど、短尺動画サービス「TikTok」に操作が似ています。
「TikTokに似ているならTikTokでいい」と思うかもしれませんが、ショートにはYouTubeと連携している強みがあります。閲覧していて気に入った音楽から公式ミュージックビデオをフルバージョンで見たり、YouTubeに公開されている動画の楽曲でショートを作成したりが可能。YouTuberも参入しやすいため、もしかしたらすでにショートをたくさん公開しているかもしれません。
ショートを作成するには、アプリの投稿ボタンから「ショート動画を作成」を選びます。速度の調整やタイマー機能、色味を変える「フィルタ」、背景に画像を設置する「グリーンスクリーン」などの機能が用意されています。もちろん、用意された「サウンド」をBGMに設定できます。通常のYouTube動画をそれなりのクオリティで作るには、ある程度の機材やスキルがないと難しい側面もありましたが、ショートならスマホだけで簡単に投稿できますね。パソコンから投稿したい場合は、「#Shorts」と入力することでショートだと認識されます。
ショートの収益はまずファンドから
YouTubeへの動画投稿は、チャンネル登録者数といった条件を満たすことで、広告収入が得られます。ショートには広告を設置できないのですが、代わりに「YouTube ショート ファンド」という収益の仕組みがあります。
YouTube ショート ファンドは、YouTubeがクリエイターに分配する1億ドルの基金。2022年までに毎月数千名のクリエイターに付与される予定です。過去180日間に対象となるショート動画を投稿していて、コミュニティガイドラインとポリシーを遵守しているなどの条件はありますが、すでに収益化しているチャンネルを持っている必要はありません。詳細はYouTube ヘルプの「YouTube ショート ファンド」を参照してみてください。
ショートムービーの発展に注目
短尺動画は前述のTikTok、そしてInstagramの「リール」があります。リールはYouTube ショートと同じく最長60秒ですが、TikTokは最長60秒から3分へ拡大したばかり。YouTube ショートとリールの今後の動向が気になります。
スマホと通信回線の進化によって、コンテンツはテキストから画像、動画へとリッチになってきました。動画の世界も、短尺動画と長尺動画で異なる文化が生まれるのかもしれません。YouTube ショートが登場したことで動画サービスがますます盛り上がりそうです。
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