毎年恒例、Mozillaの｢プライバシー面が不気味なガジェット｣オブザイヤーリスト公開 - ギズモード・ジャパン

プライバシーを気にするならAmazonとFacebook製品には手を出せない…。

毎年恒例、Mozilla（モジラ）から、現在市販されているガジェットを対象にした｢Privacy not included（プライバシーは含まれない）製品購入者向けガイド｣が公開されました。

このガイドは、プライバシー観点から、そのガジェットが個人情報を漏らす可能性があるかどうかが評価され、リストアップしています。既存のプライバシーポリシーと過去の個人情報関連のスキャンダルが評価に大きく影響しているため、今年はFacebookとAmazonの製品がたくさんリストアップされていますね。 Mozillaはすべての製品を分析することはできていませんが、ほとんどは普通に入手可能なものです。

各デバイスを｢不気味ではない｣｢ちょっと不気味｣｢やや不気味｣｢非常に不気味｣のスケールで評価・投票することができ、最悪の製品は｢超不気味｣とカテゴライズされます。今年は、35製品が、プライバシー基準を満たすことができませんでした。

Amazon/Facebookガジェットの評価 → 芳しくない

Mozillaのリサーチャーが評価した130以上の製品、ほとんどのAmazonとFacebook のガジェットは、｢Privacy not included（プライバシーは含まれない）｣扱いされています。Facebook Portal、Oculus Quest 2VR ヘッドセット、Amazon Echo Show、Amazon Echo Dotスマートデバイス、Amazon Haloフィットネストラッカーだけでなく、AmazonのRingセキュリティカムとドアベルも含まれていました。Mozillaが評価対象としたAmazon製品の中では、KindleとEcho Buds だけが、許容可能なプライバシー基準を満たしていることが判明しました。Mozillaは、Facebookが含まれていない製品を購入することをお勧めしているということですね…。

Googleガジェットは｢他のテック企業より良い仕事している｣

同様にGoogleもプライバシーを侵害している企業と思われがちですが、他のテック企業よりも良い結果となりました。Google Nest Mini、Nest Audio、Nest thermostat、Nest security cams、Nest Protect smoke detectorは、すべて｢非常に不気味｣カテゴリーにとどまり、Google Pixel Budsは｢やや不気味｣扱いです。Mozillaは、Google が｢あなたに関する膨大な量のデータを収集している｣としながらも、設定によってデータ収集を制限することが可能なため｢プライバシーに関しては、他のテック企業よりも良い仕事している｣としています。

Apple製品・Switch・PS5・Xbox Series X/Sは問題なさそう

Apple（アップル）に関しては、プライバシーをマーケティング活動の中心に据えてきたわけですが、Apple Watch 6、AirPods、AirPods Pro、Apple TV 4K、そしてHomepodが｢ちょっと不気味｣扱いでした。ほとんど無傷ですね。

また、Nintendo Switch、発売間もないソニーのPS5、マイクロソフトXbox Series X とSは、プライバシーに関して重大な問題はなさそうでした。一方、Rokuのホームエンターテイメントガジェットは、プライバシーの面ではかなり悪いことが判明。Rokuのデバイスが広告工場であることを考えれば、驚くことではありませんね。

これらの巨大ブランドの製品は、Mozillaが今年のホリデーシーズンに選んだガジェットのほんの一部でしかありません。

リストの多くは、Withings のスマート体重計（良かった）や Atomiのスマートコーヒーメーカー（悪かった）のようなスマートホームガジェットで構成されています。｢Privacy not included（プライバシーは含まれない）｣35の製品リストは以下の通り。欲しい or 持っていそうな製品もちらほら…。プライバシーを気にする人へのギフトとして避けるべき製品であるとMozillaは提言しています。参考にしてみてください。