※写真はイメージ
日本が世界に誇る『任天堂』。1889年に花札の製造・販売からスタートしたゲーム会社です。
1983年には、多くの少年少女を虜にした据置型ゲーム機『ファミリーコンピュータ』(以下、ファミコン)を発売。誰もが知る大企業へと成長しました。
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その後、国内外で『ゲームボーイ』や『スーパーファミコン』『NINTENDO64』などを発売し、世界中のゲームファンに愛され続けています。
記憶に新しいところでは2017年に発売された携帯型兼、据置型ゲーム機『Nintendo Switch』。
2019年には新型コロナウイルス感染症の影響で、外出しにくくなった影響もあったのか、全国で品薄に。プレミア価格で取り引きされるなど、社会現象になりました。
こういった背景もあり、近年業績が好調だとされている任天堂。
そんな中、2021年6月29日に開催された株主総会での質疑応答が公式ウェブサイトで公開され、注目を集めています。
2021年の株主総会で?
話題になっているのは、取締役の候補者に対する株主からのこの質問。
任天堂の要職に就く方にはゲーム制作の技術がなかったとしても、せめてゲーム好きであってほしい。各取締役候補者の人となりを知るためにも、好きなゲームを教えてほしい。
任天堂 公式ウェブサイト ーより引用
ゲーム愛が試される質問。
経営者としての資質ではなく、あえてゲームに対する愛情を問われた各候補者たちはどのように回答したのでしょうか。
TwitterなどのSNSで、拍手喝采だった回答をご覧ください。
古川:
私は中学生のころ『スーパーマリオブラザーズ』が発売された、まさにど真ん中のファミコン世代です。今でもプライベートでは、自社他社問わずさまざまなゲームを遊んでいます。本件については、各候補者からできる範囲で回答させていただきます。
取締役 上席執行役員 塩田興:
私も古川と同じくファミコン世代で、ファミコンやスーパーファミコンとともに育ってきました。今もハードウェアを担当していますが、当時からハードウェアをいじるなど、モノの仕組みに興味がありました。それもあり、最近の当社商品ですと『マリオカートライブ ホームサーキット』のようなゲームが自分に合っていまして、子どもと一緒に遊んでいます。
取締役 専務執行役員 高橋伸也:
私はすべての自社ソフトの責任者ですので「これが好き」と選ぶのは、立場上難しいのですが、入社して最初に携わったソフトがファミリーコンピュータ ディスクシステムの『ふぁみこんむかし話 遊遊記』でした。あまり著名ではないアドベンチャーゲームですけれど、最初に携わったソフトとして、印象に残っています。
宮本:
私は基本的に自分が作っているゲームばかりを遊ぶことが多く、他社さんのゲームからあまり影響を受けずにきました。ですが、ゲーム開発という仕事を始めて、影響を受けた最初のソフトは『パックマン』で、デザインとしてすばらしいと思うのは『TETRIS』です。また、今は『Pokémon GO』にはまっていまして、妻と一緒に遊んでいるのですが、「家族みんなでゲームを遊びたい」という夢がこのゲームで実現しまして、ここ2年ほど、妻や近所のお友達と一緒に、『Pokémon GO』を楽しんでいます。ひょっとしたら日本の『Pokémon GO』の平均年齢は60歳ぐらいかもしれませんね(笑)
取締役 上席執行役員 柴田聡:
私はアドベンチャーゲームが好きで、つい最近もNintendo Switch『ファミコン探偵俱楽部 消えた後継者/うしろに立つ少女』をクリアしたところです。昔で言うと、ファミリーコンピュータ ディスクシステム『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』も本当に好きでした。また、私はソフトメーカーさんとの窓口となる業務本部を担当していますが、ソフトメーカーさんのゲームにもアドベンチャーゲームがたくさんあり、それらも楽しんでいます。
古川:
私は自社タイトルはだいたいプレイしているのですが、最近は『世界のアソビ大全 51』の花札をよく遊んでいます。
任天堂 公式ウェブサイト ーより引用
新旧問わず、さまざまなゲームで遊んでいることを証明した取締役候補者たち。
この回答に「さすが任天堂!」「やっぱりみなさん、ゲームが大好きなんですね」といった声がネットに上がっています。
また、中でも注目を集めたのは、取締役 専務執行役員の高橋さんと、取締役 上席執行役員の柴田さんが語った『ファミリーコンピュータ ディスクシステム』(以下、ディスクシステム)のソフト。
1986年に発売された『ディスクシステム』は、「ソフトの書き換えができる」という画期的なシステムを採用していたものの、ファミコンに比べると「大ヒットした」とはいえません。
そのためネットでは、「任天堂の黒歴史では?」などと揶揄されることも…。
ファンからは「ディスクシステムが好きって堂々といってくれたの嬉しい」「ディスクシステム、よかったですよね。時代が追い付いてなかっただけ」といった喜びの声もありました。
自社タイトルのみならず、ゲームそのものへの愛を語った任天堂の取締役候補者たち。これからも世界中のゲーム好きを満足させるハードやソフトを数多く開発してくれることでしょう!
[文・構成/grape編集部]
出典 任天堂 公式ウェブサイト
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