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グーグルの新VPNサービス、「Google One」の2TBプランで提供へ - CNET Japan

 Googleは新たな仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスを、クラウドストレージサービス「Google One」に直接組み込む形でリリースした。想定される対象は、カフェなど公共の場所でセキュリティ対策の不十分なWi-Fiネットワークに接続する場合でも、不安に思うことなくクレジットカード情報などの個人的なデータを入力したいユーザーなどだ。

 このVPNサービスは、容量2TBで月額9.99ドル(日本では1300円)のGoogle Oneプランに含まれる。今後数週間かけて米国で「Android」版アプリ向けに提供され、今後数カ月でさらなる国や、「iOS」「Windows」「Mac」にも提供を拡大していく。すべてのアプリとブラウザーのオンライントラフィックを暗号化することにより、スマートフォンのセキュリティを強化するものだ。

 この新機能を有効にすると、公共のネットワークに接続した場合でもハッカーに機密データを傍受されることはなくなるという。

 Googleは、VPNプロバイダーがユーザーの暗号化されていないトラフィックのすべて、具体的にはアクセスしたウェブサイトの個々のドメインなどを見られる立場にあると指摘している。実際、こうしたセキュリティの欠如が問題になり得ることを示した報告もあり、商用VPNサービスの中には、過失かどうかは別としてユーザートラフィックを流出させてしまったところもある。

 「VPNプロバイダーは、こうした特権的な地位を占めているので、強力なプライバシーおよびセキュリティを保証していることをユーザーに信頼してもらえるようにする必要がある」と、Googleは新サービスに関するホワイトペーパーの中で説明した。

 「さまざまなソリューションが混在する環境でプライバシー強化への需要が高まる中、当社はプライバシー、暗号化、インフラに関する専門知識を用いて、Google品質のVPNを構築してきた。これは、パフォーマンスを不当に妨げることなく、オンラインの接続性にさらなるセキュリティとプライバシーを提供するものだ」(Google)

 このホワイトペーパーによると、GoogleのVPNサービスではいかなるオンラインアクティビティーも記録せず、ユーザーのデータを識別できないようにするという。サービスの品質を確保するために最小限のログを取得する必要はあるが、VPNに関連するネットワークトラフィックやIPは一切記録されない。IPアドレス、利用帯域、接続のタイムスタンプなどはすべて、今後もGoogleのツールで追跡されることはない。

 透明性を示す取り組みとして、GoogleはVPN利用時にユーザーのデバイス上で実行するコードをオープンソース化した。今後数カ月のうちに、サーバー側で実行する認証メカニズムもオープンソース化し、現在進めているサードパーティーによる監査の結果も公表する予定だ。

 VPNによってユーザー側の処理速度が制限されることはなく、300Mbps超での通信も可能だが、バッテリー持続時間には影響する可能性がある。

 Googleは、この追加の暗号化によってさらに5〜10%のデータが消費されることを認めた。これはバッテリーの消耗やデータ使用量の増加につながるとみられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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